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第一次大戦当時のドイツ/オーストリア軍機の機体略号は、何の略称なのでしょうか? EはEindecker、DはDoppeldecker、DrはDridecker、WはWasser、NはNachtであろうと類推できますが、非武装偵察機のB、偵察機のC、攻撃機のCL、爆撃機のG、装甲攻撃機のJ、巨人爆撃機のRなど、わかりません。 もしかして、基本的にはアルファベット順で、ある程度は頭文字に合うように振り向けた、ということなのでしょうか? まなかじ |
(陸軍)
A:複座単葉・非武装(一連のエトリッヒ・タウベのコピー機のみ)
B:複座複葉・非武装
C:複座・武装、特に軽量級のものをCL(C leicht)と分類(1917初め〜)
D:単座複葉・武装(戦闘機)Doppeldeckerの略か。1918から戦闘機全て
E:単座単葉・武装(戦闘機)Eindeckerの略か。1918からDに吸収。
F:単座三葉・武装(戦闘機)1917秋からDrと改称。1918からDに吸収(ただし該当機種なし)。
G:双発多座・武装(爆撃機)、比較的軽量のものを特にGLと。
J:装甲複座単発襲撃機。Jaktの略か。
N:単発複座夜間爆撃機。Nachtの略か。
PE:装甲単座地上攻撃機。Panzer Einmannの略か。
R:超大型爆撃機。reich(英richに相当)の略か。
S:装甲複座地上攻撃機。Schulagerの略か。
(海軍)
W:複座水上機
E:単座飛行艇
ED:単座水上機
G:双発爆撃機
R:多発爆撃機
T:双発雷撃機
(以下は機種名の後につく識別子)
B:機銃なし
C2MG:前方固定銃1+旋回銃1
C3MG:前方固定銃2(+旋回銃1)
H:汎用
FT:無線機装備
※用例:ハンザブランデンブルクW.29C2MGHFT
=HB社製水上機29型、前方・旋回各機銃1、汎用、無線機あり
Schump
S:練習機
U:訓練機(戦闘訓練のことか?)
V:試作機
Bu:Uボート搭載用偵察機
海軍の識別子に以下を追加。
C:後席旋回機銃のみ
CK:前方機銃(数不問)+旋回砲(ベッカー20mm速射砲など)
HFT:無線機装備(HFは送信のみだがHFTは受信も可能)
FL:無人自爆ボート操縦装置(有線誘導式)搭載
なお、カテゴリ名は識別子として用いられることもあり、その場合、「W.29EDBFT=水上機29型・水上機・非武装・無線送信装置搭載」などとなります。
Schump
「メーカー呼称 カテゴリ名 識別子」
という規則性があるようです(一部あてはまらないものあり)。
で、
・Bは「機銃なし爆撃装備複座機」、
・Cは「後席旋回機銃あり爆撃装備爆撃装備複座機」
の「カテゴリ名」で、識別子の「C2MG」「C3MG」「CK」はそれぞれ
・2MG:前方固定銃×1
・3MG:前方固定銃×2
・K:旋回機銃の代わりに砲、前方固定銃あり
だと考えた方が矛盾がなさそうです。
なお、2.で例示した「W.29EDBFT」は、W.29複座水上機の後席をふさいだものでした。
Schump
お詫びに、海軍機をちゃんと整理。
呼称としては「メーカー機種名 カテゴリ 識別子」。カテゴリ名は
B:機銃なし複座、ただしBu:Uボート搭載用偵察機
C:後席旋回機銃あり複座
E:単座飛行艇、ただしED:単座水上機
G:双発機、ただしT:双発雷撃機
R:三発以上
S:練習機
U:訓練機(戦闘訓練のことか?)
V:試作機
Cにのみ付く識別子として
2MG:前方固定銃1
3MG:前方固定銃2
K:前方固定銃+後席旋回砲
全カテゴリ共通の識別子として
H:汎用機
FT:無線送信機装備
HFT:無線送受信機装備
FL:無人自爆ボート有線誘導装置搭載
となります。長々と詰まっていない文を書いて申し訳ありませんでした。
Schump
カテゴリ名Aは、タウベ系のみに与えられたというのは「ドイツ陸軍」に関しては事実なのですが、「ババリア陸軍」ではファルツA1(フランスのモラン=ソルニエLのパチモン:単座又は複座の非武装単葉機)という機体が存在しています。
Schump