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日本軍の水上偵察機は爆弾や爆雷が搭載できますが、 爆撃を水上機にさせる場合は単フロート式と双フロート式のどちらが 適しているのでしょうか? またフロートに爆弾がぶつかる事はないのでしょうか? 閑人 |
NX
単フロートの場合、翼に吊り下げられる爆弾の重量に限界があります。六〇番×2がリミットです。
日本海軍で単フロートの機体というのは、実は特殊な水偵で、高速狙いの紫雲、空戦目的の九五水偵、零観などです。
観測機にしても、のちには急降下爆撃能力を求められてゆくので、仮に零観の後継機が生まれていたら、双フロートだったかも知れません。
片
一般的な得失をまとめて置く良い機会だと思います。
今から素人が蘊蓄垂れますけど、ご勘弁ねがいます。
単フロートの場合、水上時の浮力は主フロート、左右の安定は補助フロートが受け持ちます。
大馬力エンジンになると、小さい補助フロートのみで
滑走時のプロペラトルクを受け持つのは苦しくなってきます。
二重反転ペラ以外の場合、大馬力エンジンは双フロートの方が、
地上安定性の面では良好です。
一方、双フロートは、重たい主フロートを2つ左右にブラ下げてる訳ですから、
空中で横転した時の機動が鈍くなります。
また、浮力が同じでしたら、フロートの表面積は、双フロート形式の方が大きいです。
よって、双フロートは空気抵抗の面からも不利です。
無頼庵