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海上自衛隊救難飛行艇「US−1A」は揚力を増すために、離着水(陸)の時に圧縮したエアーを下面に噴出すそうですが、 機体のどのあたりから出るのでしょうか。 イマジン |
こうすると普通なら低速・大迎角(特にフラップ部分)の状態で翼上面から剥がれてしまう気流を翼面に引き込み、フラップの効果を増して、より低速まで揚力を保つ(失速しない)ことができるわけです。
同様の装置はF-104(初期)やF-4、MiG-21(途中から)等にも採用されています。
Schump
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あれってどこいったんでしょうね?
ガンヘッド
岐阜県各務原市の『かがみはら航空宇宙博物館』(http://www.city.kakamigahara.gifu.jp/museum/)で展示機として余生を送っております。PS-1やUS-1の原型となった実験飛行艇UF-XSなんかもあります。
ブラック・タロン
えーと、空気流が近辺の物体に引き寄せられて曲がる「コアンダ効果」を利用しているという点では同じなのですが、YC-15、An-72系及び「飛鳥」のようなUSB(Upper Surface Blowing)方式では
・「エンジン排気そのものを下方に曲げて揚力を得る」一種の推力変向
であるのに対して(ブレゲー941S等のプロペラ後流をフラップで曲げる方式もこれ?)、US-1A等の「噴出し制御フラップ」では、
・「斜め下方に「噴出」される主体は、「噴出しエアに引き込まれた翼上面の外気の流
れ(コアンダ効果が一次的に効いているのは噴出しエアのみ)」
である点が異なります。
Schump