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1498 GAINAXのアニメで「王立宇宙軍 オネアミスの翼」とゆう作品にチョイ役で出てくるエンテ式戦闘機のプロペラが二重反転6翔で「く」の字型に湾曲してるんですが、実在の機体でもこの「く」の字型プロペラを採用している機体はあるのでしょうか?また、そのメリットを教えてください。
ゲルググ

  1. 自分では、プロペラの面積を減らさないで、プロペラの全長を短縮できると考えたのですが、いかがなもんでしょう?
    ゲルググ

  2.  実際に湾曲したブレードを採用している機体としては、アントノフAn-70やC-130Jといった最新のターボプロップ機がありますが、これは高速巡航を可能にするために、ブレードに後退角をつけて衝撃波の発生を遅らせるための処理です。
     ヘリコプターの場合、シコルスキーやユーロコプターの90年代以降の製品に多いのですが、ローターブレードの先端に後退角をつけてあるものは、この部分をウィングレットとして作用させて効率を改善したり騒音を軽減したりする目的があります。

     後退翼角つきブレードのプロペラが最も熱心に研究されたのは1970年代初頭から1980年代中盤にかけてで、石油価格の高騰により低燃費エンジンの需要が高まったことと、エアバスの新型旅客機攻勢に対抗するためにアメリカの民間機業界が技術的優位を狙っていたことによるものです。このころ研究されていたものは、それこそ「換気扇の羽根」のようなものでした(マッハ0.8〜0.9での巡航を目標にしていた)。しかし、減速ギアの強度問題や、ターボファンと違ってダクトによる騒音低減が期待できないこと等がネックとなって開発中止、それでも得られた成果は複合材の発達とあいまって90年代におとなしい湾曲のブレードとなって実用化されるにいたりました(An-70のコントラプロペラは「プロップファン」ではあるのですが、やはりブレードの湾曲はおとなしくなっています)。
     「オネアミス」の製作年代は、ちょうどアメリカでプロップファン開発熱が冷めたころで、メカフェチとしてはぜひ使ってみたいアイテムだったのでしょう。
    Schump

  3. Schumpさま、ありがとうございます。湾曲プロペラは固定翼機の場合、音速以下の高速飛行に有利だが最近では使われなくなった技術なのですね。
    ゲルググ

  4. リノ・エアレースでも「く」の字ほど極端ではないものの、進行方向のエッジを湾曲させた型が流行ったことがあったようです。
    http://www.pioneer.net/~fitzrr/tsun1.jpg
    これは短命に終わったレーサー「ツナミ」の写真。時期はたぶん1991年頃。
    ささき


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