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1473の機銃・砲論争記事をみて、伺いたくなったのですが、欧州枢軸側では このような13・20mm論争とかはでたのでしょうか? まるき |
BUN
例えば米軍の場合、第2次大戦中の主流は12.7mm、大戦末期に威力不足論が出て20mmを一部で限定採用、ジェット時代はF86など12.7mmをそのまま使用、朝鮮戦争での相手のMiG15の37mmとの優劣論、、とかいろいろありますが、これも「検討」なのかな。
舞弥
BUN
更に小口径から大口径への移行は単に時代の趨勢であり、機器の進歩がそれを許したのですから「論争」とは言い難いでしょう。「大口径優位」との結論は既に1930年代に出ていることと思います。日本においてもこうした欧米の結論があればこそ、視察団を通じて情報を入手し、大口径化を進めたのです。「論争」無しに迷い無く、です。欧米各国にとっても、あとは、装弾数、発射速度等、各論の問題でしかなく、これらは年を追う毎に解決されて行きます。ですから、第二次大戦以降、目立った「論争」は無い、と言ったまでのことです。
BUN
単純に言って、目標となる航空機は布張りの複葉から全金属単葉、そして強固な構造を持つジェット機へ、そしてどんどん大型化していくのですから、大ざっぱに言って時代と共に機銃も大口径化しているのは事実です。
ただ問題はその時代における「適正な口径」というのがある訳で、その中でどこに「適正」を求めるかというのが問題じゃないかと思うのです。単純に大きい方がいいという訳じゃないですから。
第2次大戦レベルでいえば30mm以上の大口径は完全に対大型爆撃機用の特殊装備ですが、これを12.7mmクラスや20mmクラスからの正常な進化の流れの結果とはいえません。
まあ何が言いたいのかと言うと、1.の答えで済ませたんじゃ質問者も気の毒じゃないかな、という事です。ヨーロッパやアメリカで本当に12.7mmクラスと20mmクラスの論争(それはWW2当時でも現代でもいいが)が本当に存在しなかったか、などという事は私には断言できません。
ところで私はここに復帰した訳じゃなくて、たまたま久しぶりに覗いただけなんで、またすぐに消えると思いますのでよろしく。
舞弥
また、第二次大戦でも30mmは「対爆撃機用の特殊装備」とも言えません。日本でも対戦闘機用に開発される戦闘機(甲戦)の武装としても30mmは採用されています。
零戦の20mm装備は同機が対爆撃機用の高速重武装戦闘機として開発された故のものですが、戦争後期に計画された甲戦闘機の30mm装備は重防備の敵戦闘機との交戦の為に搭載を検討されたものです。
舞弥さんがご自分で述べられた通り「小口径回帰論」のような論争は「本当に無かったとは断言できない」程度にしか存在しないものだったということなのでしょう。流れを変えるような論争は存在しません。
お気付きの通り、私は本日機嫌が悪いのです。
BUN
機嫌が悪いのを更に余計なチャチャいれると、6.で見る限り「零戦の20mmは対爆撃機用、陣風(けっこう好き)とかの30mmは対戦闘機用」ととれますが、それでいいのでしょうか?
それから「零戦の20mm装備は同機が対爆撃機用の高速重武装戦闘機として開発された故」というのも、私はBUNさんが何を言いたいのかわかるつもりですが、多くの人はいきなりそう断定されてもびっくりしてしまうと思います。
舞弥
BUN
7mmクラスから30mmクラス大口径への移り変わりのあらすじですね!!
http://www.geocities.com/CapeCanaveral/Hangar/8217/fgun/fgun-an.html
まるき さんの質問にたいしての回答なら−−−−
表のちょっと下のところには、独空軍ガーラントさん(後の戦闘機隊総監)がME109Fの搭載機銃の件で、
debate したように書いてありますね。(7.92mmと20mmの論争というよりは、
搭載機銃トータルのファイヤーパワー不足に関してでしょう!!)
軌跡の発動機?誉
国系の20mmと欧州系の30mmの論争はどうなったんでしょう??
確か、F−15の開発時には25mm機銃が検討され、欧州系もトーネードなん
かに27mm機銃を搭載し、ソ連は古くから23mmですから全世界的に「手打ちも
間近か?」と思われたのですが、最近はまた「我が道を行く」状態ですよね・・
tackow
ささき
tackow
ついでに言うと米海兵隊の AV-8B ハリアーIIの固定武装は 25mm 5 砲身の GAU-12/U という変わり種です。
↓現用ジェット機の固定武装についてはココが詳しいです。
http://www.canit.se/%7Egriffon/aviation/text/akandata.htm
ささき