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1470 すみません、ムッチャ初歩的なQですが…

飛行機の“ベンチュリ管”とはなにする管でしょう。ジェット機にもついているのでしょうか?
ご教授下さい。
まるき

  1. 昔勉強したことをおさらいします。あくまで原理的な説明で、実装に関しては良く知りません。あしからず。

    ベンチュリー管とは飛行機の対気速度を測るためのものです。がらんどうの管で、機外の気流方向に取り付けられるのが普通のようです。管内の一部がくびれていてその部分(>対気速度)と他の部分(=対気速度)との気圧差を測ることで、対気速度を逆算します。

    計算モデルでは密度が一定(非圧縮性)で速度のエネルギーが熱に化けない(損失ゼロ)流体が想定されています。計算が簡単(線形で少ない方程式)だからです。反面、同じ理由で、圧縮性の影響の出はじめるマッハ0.3あたりまでしか使えません。さらに非可逆過程を含む遷音速では無用の長物です。だからほとんどすべてのジェット機には付いてないと思います。

    ただしやっぱり抵抗となるのでしょう、多くのプロペラ機にはピトー管が代わりに用いられているように思えます。これも計算モデルはベンチュリー管と似ています。空気がぶつかって停止にいたる状態での圧力(全圧)、と静圧との差から速度を計算します。流速差を作らなくて良いので「くびれ」が必要なく外形(外径)を小さく出来ます。

    Koji

  2. おお、ありがとうございました。長年の疑問が氷解しました。
    まるき

  3. 与圧の無い飛行機から小便を機外に放出するために使用しています。でもこれ古い飛行機の話ですよ。
    ダンガーj

  4.  ピトー管ばかりでなく、第二次大戦機では旋回計の内部のジャイロを、負圧で回す
    のにも用いられています。日本機ですと飛燕、ドイツ機ですとBf109Eがその例です。
    ただし、Bf109Eの場合は外からでは簡単には見えないところにあるので、ちょっと
    わからないかもしれません。また、ドイツでは旋回計は後に電動の人工水平儀とな
    るためこれはなくなります。
    国江

  5. 過去ログ678に同じ質問がありました。定量的な説明があります。
    それにしても、負圧発生装置としても用いられていたというのは、全く私の不明でした。
    Koji


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