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ジェット機の推力一トンというのは一kWでしょうか1GkWでしょうか、それともそれ以外でしょうか? (ヨーグモス) |
力と仕事率は全く違うものなので換算はできません。
ある物体に1Nの力が作用したときにその物体が1m移動するとこれは1J(J=N・m)の仕事をしたことになります。
この1Jの仕事が1秒間で行われた場合の仕事率が1W(W=J/s)となります。
1tは1000kgですから推力1t=1000kgf≒9800Nです。
この推力で1秒間に1m移動すれば仕事率は約9800Wになります。
PT
J=N・Sでもありますからそれだと飛行時間まで関係してくるように思うのですが
(ヨーグモス)
>ジェット機の推力
推力はあくまでも推力、力です。
「1秒間に出せる力」と言う意味がちと判りかねますが、
「1秒間に出せるエネルギー」の意味で言っておいでならば
推力に飛行速度を乗じれば出せます。
たかつかさ
(ヨーグモス)
(ヨーグモス)
>静止状態と飛行状態で仕事率が違う
これは当然のことです。
すでに回答がありましたが、静止していれば仕事はゼロです。
たかつかさ
答えが出ているような気がします。
つまりだから仕事率は意味をなさないのでカタログに載っていないんです。
一列に並べて仕様を比べ自分の飛行機に積むエンジンを選択する場合には
海面高度静止離陸推力などのある特定の条件での推力を示します。
これは未来永劫不変ですから。
Sq
>つまりだから仕事率は意味をなさないのでカタログに載っていないんです。
この「意味をなさない」というのをどういった観点で言ってるのか分かりませんが、一筋縄ではいきそうにない「ジェットエンジンの仕事率」には物理学的観点から非常に興味をそそられますね。
ちなみに(ヨーグモス)さんは学生さんかな?
ひで
無意味とは文字通りの意味だと思いますが……。
たとえばジェット機の速度・高度別の加速性能や上昇率を算定するとき、
あるいは離陸滑走距離を計算するとき、わざわざ推力に速度を乗じて
仕事率を求め、これと機体質量と空気抵抗とを比較する、なんてことはしません。
逆にプロペラ機の方が「馬力」つまり仕事率に条件別プロペラ効率を乗じて
推力に直す手間を要します。
少なくとも工学の実用上、「ジェットエンジンの仕事率」は無意味な値です。
意味があるとしたらWW2末期に登場したジェット機の性能を
レシプロ機と比較する時に、判りやすい例えを作るため、くらいのものでしょう。
たかつかさ
ところで、仕事率の三乗根に速力が比例、三乗根の平方に推力が比例でいいんですよね
(ヨーグモス)
>いったいどのくらい燃料燃やしているのか知りたかったので、
>無駄に放出されている熱とかもカウントしての仕事率を知りたかったんです。
この場合の仕事率とは熱出力ですから、
推力から求めた値では意味ありませんよ。
ジェットエンジンのカタログには(少し気の利いた飛行機資料にも)
エンジンの燃費率が掲載されています。
これと、燃料の重量あたりカロリーから熱出力を求めてください。
>ところで、仕事率の三乗根に速力が比例、
>三乗根の平方に推力が比例でいいんですよね
タイプミスとは思いますが、
仕事率の立方根(3乗根)に速力が比例、
推力の平方根に速力が比例、です。
たかつかさ
(ヨーグモス)
これもまったく理解できませんね。
まさかエンジニアというのは「与えられた問題を与えられた方法で解く」だけの存在なのでしょうか?「与えられた表やグラフから数値を読み取る」だけで満足ですか?「なぜ?どうして?」と本気で考えたことがありますか?
仕事率に着目するということはエネルギーに着目するということであって、エネルギーという概念は問題を考えたり理解したり分析したりする上で重要な道具です。「仕事率が無意味」などということは何も考えてない人の言葉としか思えませんね。
一例をあげるなら「推力×飛行速度」で飛行機が運動に使えるエネルギーがわかります。しかし実際にエンジンが供給すべきエネルギーには吸い込んだ空気を後ろに吹き出すのに要する運動エネルギーも加えなければいけません。そして両者を比較するだけでも十分面白いことだと信じています。
ひで