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1363 震電とかルアーのスイッシャーみたいな・・・なんだっけ?
とにかく後ろにプロペラがある機体はみんな早いような気がします。
今までこの方式がはやらなかったのは何故でしょう?
紅葉饅頭

  1. エンジンの冷却問題と、なによりもうジェット時代になっちゃったからでは?
    さと

  2. 搭乗員の脱出問題に目を向ける余裕のある空軍は普通、採用しないからでしょう。
    BUN

  3. 旧AnsQの過去ログに同様の質問がありました。
    http://www.epsnet.co.jp/~vought/ansq001/A1000919.html
    OR

  4. 先尾翼式には次のような利点があります。

    ・前翼と後翼の両方に揚力を持つため飛行機効率が良い(通常機は尾翼で負の揚力を発生します)。
    ・過大迎角時に昇降舵を兼ねる先翼が主翼より先に失速するため、悪性失速に入りにくい。
    ・前方視界が良く、機首に集中武装できる。

    そんなに良いものなら何故流行らなかったかというと、実用化には様々な難関が待ち構えているためです。

    ・長い脚等による重量増加が形態的な効率向上を上回るかどうか検証が難しい。
    ・前翼と後翼の両方に揚力を持ち荷重を分担するため、胴体の強度設計が難しい。
    ・重心位置移動に対する許容範囲が狭く、重心・空力的な設計が困難。
    ・空力中心位置を後退させるため主翼に後退角を持たせると、翼端失速を起こしやすくなる。
    ・機体後部にエンジンを置くため冷却設計が難しい。
    ・脱出時の安全が確保しにくい。

    …等々。

    しかし「震電」から50年という時間を経て、コンピュータシミュレーションと軽量・高強度素材の飛躍的発達により上記の困難はかなり緩和されてきました。アメリカの民間機市場ではレイセオン社の「スターシップ」双発ターボプロップビジネス機の成功以来、推進式先尾翼の小型機がちょっとしたブームになっています。
    民間機の場合、先尾翼には「燃費が良い(飛行機効率向上の賜物)」「エンジンとペラが後ろなので客室が静か」「カッコイイ、飛行場で目立つ(^_^;)」というメリットがあるようです。
    ささき

  5. 我等、飛行機ファンはもって瞑すべし、人類最初の飛行機(こういうと、多分、異論がおありの方がおありと思いますが)ライト・フライヤー1号は、先尾翼機でした。

    時に。
    いつぞや、このAnsQでお伺いした、謎の先尾翼機は、私が住んでいる町のローカル飛行場に籍をおく、ハンド・ビルド (キット)機である事が判明しました。又聞きき、ですが持ち主は、過去3年間の全ての自由時間(主に週末)を機体組み立てに費やして完成したとか。
    100馬力のエンジンなのに、二人乗りで時速300Km/hは田舎の飛行場で物凄い人気だそうです。
    SHI

  6. >紅葉饅頭さん

    ルアー釣りやられるんですね。
    私もかれこれ20年くらいルアー釣りやってます。

    閑話休題。

    推進式の機体で早いというと震電の他にDo335(これは前にもプロペラがついています)等がまず思い浮かびますが。

    これらの機体の登場した年を思い浮かべてください。
    WW2の本当に末期ですね。
    この頃になると各国の戦闘機の最高速度はどんどん上がってきて時速700kmも珍しくなくなりました。
    例えば米軍でも大戦末期に登場したP51HやP47Mなどは通常の形態ですが緊急出力時には時速800km近いですよね。

    要するに高出力のエンジンが次々と開発されてきた時期だったのです。
    つまり牽引式の機体が早いのは牽引式であるというよりは高出力のエンジンを搭載しているという要因が大きいのです。
    エラガバルス

  7. >とにかく後ろにプロペラがある機体はみんな早いような気がします。
    誰もしらないデハビランド TK.5 という固定脚・先尾翼・140hp ジプシー・エンジン推進式の機体があります(1939 年製)。遅い速いという以前に、重心位置の計算を決定的に間違っていて離陸できませんでした(笑)。
    ささき

  8. すみません。6の文の牽引式は推進式の間違いです。

    エラガバルス

  9.  便乗質問させて下さい。ライト・フライヤーは先尾翼でプッシャー式だったのに、なぜ、この方式は廃れちゃったんでしょうか?
    ツカドン

  10. 真冬の北海道をバイクで走ればわかりますが、時速百キロ以上でふきっさらしのコクピットに座るのは狂気の沙汰です。
    前にエンジンのある牽引式のほうがまだ多少はあったかかったんです。
    無名

  11. 離陸するときに引き起こせないかったからでは(笑)
    >9

  12. >9.
    機首にエンジンを置いた牽引式はエンジンマウント・主翼・重心位置間の距離が短く、強度材を集中できるため初期のひ弱な木製帆布張り機でも比較的大パワーのエンジンを積むことができました。
    一方先尾翼は前翼でも揚力を持ち、重心と空力中心位置は胴体の中ほどに位置します。これが何を意味するか…後期のライトフライヤーはエンジンをパワーアップするたびに骨組みが増え、空気抵抗が増大するジレンマに直面しています。
    高い強度と低い空気抵抗を両立したモノコック(あるいはセミモノコック)構造が登場するまで、先尾翼形式のメリットはデメリットに相殺(むしろデメリットのほうが大きい)されるためあまり意味がなかったのです。
    またプロペラを尾端に置いたプッシャーはどうしても長い脚の三輪式になり、引き込み脚のなかった時代には尾輪式のほうが形状的に有利なことは誰の目にも明らかでした。
    先尾翼でない推進式(双胴ビーム式)は第一次大戦初期に英国が好んで作っていましたが、この形式も支柱だらけで有害抵抗が多く、アルバトロス等より空力的にクリーンなドイツ戦闘機に太刀打ちできず長続きしませんでした。
    こういうことは人に尋ねるのもいいですが、御自分で調べていろいろ仮説を立てて検証してみるのも面白いですよ。
    ささき

  13. >9.
    ライト兄弟はライトフライヤーのあの形態にパテントをかけまくったと言います。
    後発グループ(カーチス等)は必然的に他の形態を試さなければならなかったようです。
    tow


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