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2枚尾翼形の大型戦闘機はなぜアメリカとロシア以外の国では作らないのでしょうか? 旧軍X |
…すまん、ボケてみたかっただけ。
計画案だけならユーロファイターの前身のドイツ案TKF90が双尾翼(ジレットのCMに出ててびっくりした。)ですね。
総じてヨーロッパでは米ソほど航続距離の大きな戦闘機を必要とせず、また軍事予算の都合上、大きくてシステムが複雑な戦闘機を要求しなかったので、大型エンジンを並べた双発機を作ることがなかったせいではないでしょうか。
Schump
トーネードがそうではないですか?
この飛行機は異様に巨大な1枚尾翼を持っていますね。
どんべ
以前のログでも長文を書いたことがあるのですが(ありゃ?過去ログ飛んでる?)、兵器はプロレスやカードゲームではないのですから、強ければそれで良いというものではありません。想定される敵が MiG-19 や F-5 ならば F-15 を買う必要はないのです。また核兵器保有国であれば、高性能戦闘機と搭乗員育成に国家予算を投じるより核ミサイルによる報復力を備えたほうが抑止力として遥かに安上がりという事情もあります(賛否両論はともかく)。
ささき
BAR
はい、ツッコミを待っておりました。
トーネードは共同開発で予算問題をクリアしているのが大きい(ユーロファイターも同じ。ラファールの場合は空海軍共同でクリア)ですね。そして、初期設計案にはちゃんと双垂直尾翼があったりします。また、そもそもが「戦術爆撃機」として作られた側面が強い(英「TSR2ボツの穴埋め・F-111高過ぎ」、独伊「F-104・F-4では力不足」)ので、あの機体規模になっています(後の防空型ADVは電子装置搭載スペースがあるための安上がりなエアフレーム流用)。
さて、あの巨大な垂直尾翼ですが、地上での取り回しと収納スペースの都合で全長を短くした結果で、1枚なのは整備性向上と軽量化のためといわれています。他には
・空戦機動性能の要求は低く、幅広な胴体で高迎角をとった場合の垂直尾翼への気流確保を考えなくてもよい(⇔F-14/15/22、MiG-29、Su-27)
・超高空での安定した飛行が要求性能にない(⇔MiG-25)
・艦載のための全高制限がない(⇔F-14/18)
こともあるでしょう。
ついでに、双発戦闘機であるユーロファイター及びラファールが単垂直尾翼で機動性に問題がないのは、カナードとストレーキ・ボーテックスジェネレータによる機体上面気流の制御によるものです。
Schump
近いうちに配備されるだろうアメリカのF−22は完全な2枚尾翼形の大型戦闘機ですがささき氏のおっしゃったとこを考えると今のアメリカの現状でアレの配備は本当に賢いか疑問です。
やはりアメリカは今でも「強いアメリカ」の幻影を追っているのでしょうか
質問者
(N)