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碇義郎著『決戦機疾風 航空技術の戦い』(光人NF文庫)の中に 「やはりキ84は優秀で、米空軍のP47、P51戦闘機などとは互角以上に、・・・」 という記述がありますが、実際のところ(交戦記録など)はどうだったのでしょうか? 弥空 |
また、戦訓としては防弾タンクに対して「信頼するに足る性能を有する」との評価(報告者も被弾時に一旦発火するもすぐに消火したとある)と、疾風の性能であれば「戦闘教範」にあるロッテ戦法が有効であるとの二点が報告されています。
菊水マークで有名な第22戦隊も、一般に言われるような「支那大陸での制空権を一時的に奪回した」というような戦闘は行っておらす、岩崎戦隊長の戦死も「過酷な激戦の連続の果てに」発生したものではないことが明らかになってはいますが、疾風そのものは新型戦闘機としての期待に答える結果を残したと言えると思います。
BUN
ささき
でもカタログデータを比べるとキ84って最高時速624km、米軍調査で689km、P47Nは751km、P51Hは784kmとなっていて、米軍調査で比べてもその差62kmから95kmこれは水平速度でわずかに劣るなんていうものではないと思うのですが。
これだけ最大速度で差があると上昇力、旋回性能で勝っていても、急降下性能で負けているわけですし、とても相手にならないような気がするのですが、いかがでしょうか?
さと
いかがでしょうと言われても、「米軍レポート F-IM-1119C-ND はそういう結論を出している」としか答えようがありません。質問の内容が「実際のところ」という事でしたので、当事者の一方たる米軍の見解はこうなっていた、という事実を述べたわけです。
別に「やさぐれて」いる訳ではなく(^_^;)、カタロスグペックで兵器の強弱を論じるのは(それはそれで楽しい事なのですが)、それはあくまで憶測に過ぎないため論理の落とし穴に入りやすいと思いますので。
例えば四式戦より更にカタログスペックの劣る五式戦についても、日本側の当事者には「P51 には絶対負けない自信があった」と断言する方もおられます。これは一次資料の肉声として貴重な証言ですが、「本当にそうだったか?」をカタログデータから推論するのはまた別の領域だと思いますので。
ささき
毛沢豚
ささき
>水平速度でわずかに劣り…
うろ覚えですが、キ84とP51Dは低〜中高度ではそれほど速度差は
無かった、というような記述を見かけたことがあります。H型の
場合でも同じようになるかどうかは分かりませんが…
ちなみに、キ84が米軍のテストで689km/hを記録した高度は6,100m、
これに対し、P51Hの784km/hは高度7120mでの記録です。
通りすがり
すいません、生意気な文章になってしまって・・・反省します。
さと
疾風
日本機にしては高速だが、フラップを降ろせばP−51で旋回追随可能であり、それほど脅威ではない。
五式戦
われわれの技術的優位を脅かす航空機である。
と書いてあった(記憶モード)ようです。
なんか疾風に対して点が辛い評価だったような記憶があります。
ただ、戦記物で終戦直前の疾風は、オイル漏れのために、風防をあけたまま戦闘をしていたという記事を見たことがありますし、疾風が銃撃により火を吹いたのに、自然消火したという日本機離れした防御力を示す記事も見たことがあります。
整備などの「条件」が整えば「互角以上に・・」の機体だったのに終戦直前は、そういう「条件」がなかなか整わなかったという所なのでしょうか。
BAR
ささき
くらま