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1349 米軍に捕獲され、ハイオクタンガソリンを使ってテストされた日本機は四式戦を始め日本でのカタログデータを大きく上回る性能を出していますが、ドイツ機で同様の事があったいう話を聞いたことがありません。ドイツ機でもあったのでしょうか?また、無かったとしたらなぜでしょうか?

さと

  1.  高オクタン価指向の独空軍の高性能戦闘機が使用していた96オクタンのC3燃料よりも米軍が前線で使用していた燃料の方が高品質高性能なのは確かですから、当然独戦闘機にも出力の向上は見られたことでしょう。ジェットのみに興味が集中していた傾向はありますが、記録はあると思われます。しかし、96オクタンプラス水噴射装置で全力運転する独戦闘機と91オクタンと水噴射装置を使用していた日本戦闘機とに出力向上の度合いに差が出るのも当然のことだと思います。ただ、零戦や隼が高速を記録したとの事実はありません。
     更に米軍のテスト機が、恐らく塗装を剥がし武装と弾薬と燃料全量を搭載しない機体を規定以上のブーストで運転した記録である事も見逃せません。
     確証はありませんが、疾風や雷電の性能試験以降の戦争末期に定められた運転規定では、各戦闘機に時間制限付きで性能試験時以上の高ブーストでの運転が許されていますから、当然記録に残されたデータよりも高速であった可能性が十分にあります。ですから条件の良い機体が新規定の戦闘馬力で飛行した場合、私流に言えば「そりゃあ、もう、速いの速くないの」といったものであろうと考えられます。もうすぐクリスマスです。夢を見ましょう。
    BUN

  2. じゃあ、ぼくは金星零戦を米軍燃料で飛ばした速度データーが出て来た夢でもみることにします。


  3. あの不細工な機が三沢で飛んで570km/hですからね。そりゃあもう、650kmはカタイですよね。それでF8Fなんてもう問題外、強いの強くないのって・・・あ、片さん、僕のマッチが尽きました。
    BUN

  4. ドイツ空軍では96オクタンを使ってたんですか・・・Ta152の燃料に87オクタンのB4ガソリンを使用って書いてあったので他の機もそうなんだろうと思ってました。なんでTa152は87オクタンで試験飛行したんですかね?こういう時はいい記録出したいと思うような気がするのですが。
    さと

  5. 87オクタンのB4燃料と96オクタンのC3燃料の二種が使われています。Me109G-14、G-10、K-4等の各型は大半がC3燃料指定です。
    BUN

  6. もしかしてDB系はC3、Jumo系はB4を使っていたのでしょうか?
    さと

  7. どちらにも両方の仕様があります。例えばFW190D-9でC3燃料仕様の機体もB4仕様の機体もあります。
    BUN

  8. うーむ・・・そんなに単純な話ではないのですね。C3燃料、B4燃料を使い分ける基準はあったのでしょうか?どの戦闘機もオクタン価の高いC3を使いたがる様な気がするのですが?DB605エンジンは低オクタン燃料を使うと性能が他のエンジンに比べて著しく落ちるのでしょうか?

    さと

  9.  なんだか蒟蒻問答の如き有様ですが、DB605のC3燃料仕様にB4を使用した場合、やはり顕著に性能低下があります。また、本来C3燃料仕様のDB605ASの中にもB4燃料で高馬力運転を狙ったサブタイプも実験されていますが、大量に配備された訳ではないようです。
     Jumo213の場合は、Fw190Dの左舷の燃料注入口にMW50の記入があるものがC3燃料仕様、無いものがB4燃料仕様と判断して良いと思います。B4仕様機は戦争最末期に多く見られます。C3仕様のDB605AM搭載のはずのMe109G-14にも同時期にMW50の水メタノール注入口のマーキングが無く燃料注入口にB4のマーキングが見られる機体が増えています。こうした省力型のMe109やFw190の性能は同時期の疾風や紫電改と比べて良好であったとはとても思えません。
    BUN

  10. >なんだか蒟蒻問答の如き有様ですが、
    申し訳ありません。ドイツの航空機燃料に関して気になることだらけなので、つい気になったことを大量に聞いてしまいました。このような質問にわざわざお答えいただき恐縮です。
    さと


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