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もう1発質問です。 海外のサイト(http://www.j-aircraft.com/bbs/army_config.pl?read=2571)で飛行第53戦隊の飛行中の屠龍のカラー写真が掲載され、モデル作りの参考とされているようなのですが、この写真は本物でしょうか?当時、日本側がカラーで日本機を撮影した例はあったのでしょうか? PS:このサイトは真面目で面白いです。皆さんの活躍の場となり得るのでは・・・ チャッピー |
チャッピー
片
もっと色々撮影してくれればよかったのに・・。
チャッピー
それはさておき、当時の日本側の写真で色付きのものはまず「着色写真」と見て良いと思います。一部、本格的なカラーフィルムでの撮影かと思われるものもありますが、飛行機の写真で着色写真以外のものは思い当たりません。しかし、着色写真というものは意外と馬鹿にできないもので、現像、引き伸ばし後に実物を見ながら彩色を施したのではないか、あるいは着色をする写真師は色調などを撮影時に克明に記録するものだったのかは不明ですが、かなり正確な作業が行われていることが多く、感心させられます。
BUN
同じ機体のほぼ同じカラー写真が掲載されています。
P9には3機編隊のカラー写真有り。
P8の写真は上記サイトの写真と背景の雲の位置が少々異なるような気がします。
一連の写真なのでしょう。でもカラーフィルム撮影なのか、
後から着色したのかは良くわかりません。
KI-100
BUN
カラー写真と着色写真を鑑別するポイントってどの辺なんでしょうか?
チャッピー
BUN
〇子
片
BUN
〇子
片
私はこの写真がオリジナルのカラーリバーサルであれば大変素晴らしいと思いますが、万が一そうでない場合を想像すると、大判のフィルムで撮影された菊池氏の鮮鋭なモノクロプリントに着色したものを後日カラーフィルムで複写したものなのでは、などと考えてしまいます。
繰り返しますが、私は本物だと素晴らしい、と思っています。着色写真説に固執するつもりはありません。
BUN
って販売禁止にされ、写真雑誌「FRONT」(昭和17年創刊)に独占使用されたとありました。
この「FRONT」のバックには参謀本部があったとか。
手元に「FRONT」陸軍号の表紙の写真(九七重爆と搭乗員)がありますが、一見着色写真のように
も見えます。
源五郎
あの〜、感色層が2色のカラーフィルムって興味ありますけど、どんなフィルム(どんな発色?)だったのでしょうか?あと、カラーリバーサルフィルムってのは現在でもスライド用途なんかに使ってるやつですよね。
チャッピー
・19年に入ると国産カラーフィルムが一部試作用として配給されるようになっていた。FRONTのカメラマンであった菊地氏はそれを使用している。
・戦後、菊地氏撮影のカラーフィルムの使用許可を得た航フ編集者が、カラー印刷に関してテストを重ね、菊地氏本人に色校正を頼んだところ、その発色の良さをほめられている。
・菊地氏はこのほかに満州の祭り風景などもカラー撮影している。
片
>BUNさん 日の丸については、航フで版を作るときに過度な補色をかけているのかも知れません。もともとのフィルムの発色特性が赤に寄っていたとしても、おっしゃるとおり確かにちょっと不自然な色合いです。ぼくだったらリテーク出します。
片
BUN
片
確かにそうですよね。それで余計にうそ臭い。
70年代に結構掲載されていた米軍撮影のカラーも妙な調色っぽくって信用できなかったんですが、最近色々出た本で見ると見事な発色なので驚かされますね。
一連の菊池さんの写真が本当にカラーだとすると、無塗装の呑龍の垂直尾翼のマークがオリジナルの黄色の発色ではないでしょうか。
FJ1
みたいな仕上がりだし。いずれにせよ、色の再現度は相当よくないと思ってかかった方がよいです。
片
チャッピー
片
チャッピー
それより、昭和17年以前にも日本でカラー写真を撮っていたことが分かりました。製版用のカメラを使って、三色分解して、三本のモノクロネガを作った……ようするにテクニカラーに近い方式で、木村伊兵衛氏が九七重爆を撮っていたとか。カラー写真に焼くことが出来たのかは分かりませんが、印刷の色版にはなっています。
片
片
源五郎さんの「FRONT」の表紙って、搭乗員が軍刀を持って胴体の日の丸部分のドアから出てこようとしているシーンのやつですよね。私も昔、何かで見たことがあります。
チャッピー
片
チャッピー