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1341 もう1発質問です。
海外のサイト(http://www.j-aircraft.com/bbs/army_config.pl?read=2571)で飛行第53戦隊の飛行中の屠龍のカラー写真が掲載され、モデル作りの参考とされているようなのですが、この写真は本物でしょうか?当時、日本側がカラーで日本機を撮影した例はあったのでしょうか?
PS:このサイトは真面目で面白いです。皆さんの活躍の場となり得るのでは・・・
チャッピー

  1. 上記の”本物”というのは合成写真とかじゃなくて、本当にカラー写真だったのかな?(白黒写真をフォトレタッチソフトなどで着色したんじゃなくて)という意味っす。
    チャッピー

  2. 戦争中の日本のカラー写真はあります。二式単戦や、九七式・百式の重爆のものもあります。車両のもあるようです。陸軍の広報活動の一環として、優先的にカラー・フィルムが回されていたのだと思います。


  3. そうなんですか!へ〜と感心してしまいます。
    もっと色々撮影してくれればよかったのに・・。

    チャッピー

  4. 二色カラーの他は殆ど製造した記録が見当たらないんですが・・・。
    それはさておき、当時の日本側の写真で色付きのものはまず「着色写真」と見て良いと思います。一部、本格的なカラーフィルムでの撮影かと思われるものもありますが、飛行機の写真で着色写真以外のものは思い当たりません。しかし、着色写真というものは意外と馬鹿にできないもので、現像、引き伸ばし後に実物を見ながら彩色を施したのではないか、あるいは着色をする写真師は色調などを撮影時に克明に記録するものだったのかは不明ですが、かなり正確な作業が行われていることが多く、感心させられます。
    BUN

  5. 航空ファン1972年(古い!)5月増刊号「日本陸軍機写真集」のP8に
    同じ機体のほぼ同じカラー写真が掲載されています。
    P9には3機編隊のカラー写真有り。
    P8の写真は上記サイトの写真と背景の雲の位置が少々異なるような気がします。
    一連の写真なのでしょう。でもカラーフィルム撮影なのか、
    後から着色したのかは良くわかりません。
    KI-100

  6. ↑今、眺めてました。これは着色写真ですね。
    BUN

  7. おお〜、あれは着色ですか〜。ちょっと残念な気もします。
    カラー写真と着色写真を鑑別するポイントってどの辺なんでしょうか?
    チャッピー

  8. んん・・・着色やったことのある人なら一発ですが、強いて言えば「日の丸」かな。
    BUN

  9. 95年3月号の航空ファンのP81〜に「秘蔵!太平洋戦争カラー写真集」と称して陸軍専属カメラマンだった故菊地俊吉氏の作品としてご指摘の第53戦隊の二式複戦が載っています。他にも第70戦隊の二式単戦、九九式襲撃機、100式重爆、95式練習機が紹介されていますが、これなんかも着色なんでしょうか?
    〇子

  10. 菊地氏は、たしかカラーネガを支給されて撮影したといっておられたように思うのですが。その本の解説記事をみていただけませんか? わたしのは仕事場において来てしまったので今手元に無いんです。


  11. ネガカラーは無かったはず。あったとすればドイツ製のリバーサルフィルムでしょう。また、この写真の日の丸は描かれた様に見えます。黒い丸に写る日の丸を赤く描く為の工夫と見ましたが、如何でしょうか。一つ気になるのは一部の写真にある緑色の汚れなのですが、これはフィルム上のカビにも見えます。
    BUN

  12. ちなみに上記の特集には「当時、国産のカラーフィルムはまだまだ試作品の段階で、大変な貴重品であった」「オリジナルのカラー写真は非常に珍しく、歴史的価値が高いものです」と書かれてありました。
    〇子

  13. エアワールド1985別冊日本陸軍機写真集の口絵はご覧になりましたか? ぼくが見ているのはそれです。おそらく1972年度版と同じ図版と思いますが、屠龍三機編隊の写真で、カラー・エマルジョンがはげ落ちたような跡が見受けられるのですが。(して見ると、これはリバーサルかな?)また、九七重爆の日の丸は黒くつぶれたのを着色補正したようには見えませんがいかがでしょうか。特にこの九七重爆の写真の発色の仕方は、当時のアメリカ製カラー写真の失敗例によく似ているように見受けられるのですが。


  14.  カラーフィルムがあるとすれば、リバーサルですね。ただ、この写真群は別々の場所で、別々の時期に撮影されています。当時、感色層が二色のみに対応したフィルムは国内フィルムメーカー二社で試作されある程度供給されていたはずですが、18年から19年の冬と見られる撮影時期にそれさえ間に合っていたのかどうか、疑問があります。また日の丸の件も、少々納得が行かないんです。
     私はこの写真がオリジナルのカラーリバーサルであれば大変素晴らしいと思いますが、万が一そうでない場合を想像すると、大判のフィルムで撮影された菊池氏の鮮鋭なモノクロプリントに着色したものを後日カラーフィルムで複写したものなのでは、などと考えてしまいます。
     繰り返しますが、私は本物だと素晴らしい、と思っています。着色写真説に固執するつもりはありません。

    BUN

  15. カラー写真ですが、ずっと昔に読んだ本によると、国産第一号の小西六製のカラーフィルムは軍によ
    って販売禁止にされ、写真雑誌「FRONT」(昭和17年創刊)に独占使用されたとありました。
    この「FRONT」のバックには参謀本部があったとか。
    手元に「FRONT」陸軍号の表紙の写真(九七重爆と搭乗員)がありますが、一見着色写真のように
    も見えます。
    源五郎

  16. BUNさん、片さん、KI-100さん、源五郎さん、○子さんありがとうございます。
    あの〜、感色層が2色のカラーフィルムって興味ありますけど、どんなフィルム(どんな発色?)だったのでしょうか?あと、カラーリバーサルフィルムってのは現在でもスライド用途なんかに使ってるやつですよね。
    チャッピー

  17. 航フイラストレイテッド『陸軍航空隊の記録第一集』のあとがきに、こうした菊地俊吉氏撮影によるカラーフィルムの入手のいきさつが明記されています。
    ・19年に入ると国産カラーフィルムが一部試作用として配給されるようになっていた。FRONTのカメラマンであった菊地氏はそれを使用している。
    ・戦後、菊地氏撮影のカラーフィルムの使用許可を得た航フ編集者が、カラー印刷に関してテストを重ね、菊地氏本人に色校正を頼んだところ、その発色の良さをほめられている。
    ・菊地氏はこのほかに満州の祭り風景などもカラー撮影している。



  18. >16.リバーサルフィルムはおっしゃるとおり、スライド写真や、8ミリ映画用に使われているものです。映画用出、ネガからネガへダイレクトに焼き増しするためのものなどもあります。
    >BUNさん 日の丸については、航フで版を作るときに過度な補色をかけているのかも知れません。もともとのフィルムの発色特性が赤に寄っていたとしても、おっしゃるとおり確かにちょっと不自然な色合いです。ぼくだったらリテーク出します。


  19. そう言う事情があるのですか。ありうがとうございます。
    BUN

  20. 昔の航フの色版って、日の丸だけ妙に強調されていたのがあったような気がしませんか?


  21. >昔の航フの色版って、日の丸だけ妙に強調されていた
    確かにそうですよね。それで余計にうそ臭い。
    70年代に結構掲載されていた米軍撮影のカラーも妙な調色っぽくって信用できなかったんですが、最近色々出た本で見ると見事な発色なので驚かされますね。
    一連の菊池さんの写真が本当にカラーだとすると、無塗装の呑龍の垂直尾翼のマークがオリジナルの黄色の発色ではないでしょうか。
    FJ1

  22. 自分の発言が矛盾に満ちていることを発見してしまいました。ぼくが見ていたカラー写真は航フではなくエアワールドの別冊だったはず(笑)。発色特性がピーキーで中間色が出ないため、あのような真っ赤かな日の丸になっているのだということにしておきます。19年9月に牡丹江で撮ったという機甲部隊のカラー写真など、もっと手彩色
    みたいな仕上がりだし。いずれにせよ、色の再現度は相当よくないと思ってかかった方がよいです。


  23. なるほど、やっぱり色の再現度が低い可能性大なんですね。一番気になってた所なんでこれからは割り引いて見るようにします。(本当はどんな色してたんだろ〜、永遠の謎とは悲しいです)
    チャッピー

  24. フォトショップで加工してみればよいかも知れません。


  25. やってみますか!(むちゃくちゃになったりして)
    チャッピー

  26. 経験上からだけいいますと、空の色や、人肌の色など、見慣れた部分が見慣れた色になるように補正していくと、かなり……なんとか……やってみないとわからない……。
    それより、昭和17年以前にも日本でカラー写真を撮っていたことが分かりました。製版用のカメラを使って、三色分解して、三本のモノクロネガを作った……ようするにテクニカラーに近い方式で、木村伊兵衛氏が九七重爆を撮っていたとか。カラー写真に焼くことが出来たのかは分かりませんが、印刷の色版にはなっています。


  27. ↑15で源五郎さんが書いておられる『FRONT』陸軍号の表紙がそれです。


  28. 片さんありがとうございます。
    源五郎さんの「FRONT」の表紙って、搭乗員が軍刀を持って胴体の日の丸部分のドアから出てこようとしているシーンのやつですよね。私も昔、何かで見たことがあります。
    チャッピー

  29. 小西六の「さくら天然色フィルム」は、昭和15年11月の発表、16年からの発売です。ドイツ製アグファのネガカラーは15年1月に出ています。以上、判明しました。


  30. みなさん、ありがとうございました。
    チャッピー


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