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何故コルセアの翼は下に出っ張ってるんですか?着艦しにくいと思いますが あと、なんで型式がF4Uなんですか?ワイルドキャットの派生、F6の分派? 紅葉饅頭 |
主脚の長さを軽減するのが狙いでガルウィングにしたと聞いております。
ちなみにコルセアはチャンスボート社の作品ですので
形式が違うのもそのせいです。
F4FとF4Uはまったく別物です。
ソミュア
>主脚の長さを軽減するのが狙いで
付け加えさせて頂くとプロペラの直径をクリアする為に
F6Fでは胴体を太く、F4Uでは胴体を細くした結果というのを
最近勉強しましたが。
J2
グラマンの場合、FF→F2F→F3F→F4F→F5F→F6F→F7F→F8F……と、作られて行ったのであって、また別のメーカーでは、FH→F2H→F3H→F4Hとなります。ちなみにこのF4Hは、今も飛んでいるファントムの旧称ですが、別にワイルドキャットの派生型でないのは一目瞭然です。
片
ただ、特異な翼のお陰で逆に操縦し難くなって、艦載機としては使いにくい飛行機になってしまった・・・これ、あってますよね?
F4Uに関する詳しい記述の本・・・できれば1冊まるまるF4Uの本って無いでしょうかね?
謎の印度人
実際、コルセアによる着艦は非常に難しかったそうです。
試作型 XF4U では操縦席は主翼の中ほどあたりに位置していたのですが、燃料タンクの防弾化に従って容量確保のため胴体中央にタンクを増設したため、1m 近く後ろに操縦席を下げてしまいました。おかげで機首上げ姿勢時の前方視界は物凄く悪くなり、だからと言って側方視界を確保するため横に滑らせると後述する片翼失速を起こしやすく、のちに F4U-1 の後期生産型からコクピットを 18cm 持ち上げ膨らんだ「バブルキャノピー」を付ける対策を行っています。
コルセアの着艦速度は 148Km/h で F6F と変わりませんが、低速時にも舵のよく効く F6F と異なり F4U の低速操縦性は甚だ悪く、しかも「トルクストール」と呼ばれる片翼失速(つまり突然片翼が落ちてひっくり返る)の傾向があり、更にはエンジンパワーを抜くと急激に機首が落ちる癖がある上主脚のショックアブソーバが固く甲板上で跳ねやすい(つまりワイヤーをミスしやすい…しかもこの時代アングルドデッキではないのでゴーアラウンドできない!)という恐ろしい代物でした。
ささき
アンサラー
一冊丸ごとじゃなくて半分ですけど
「丸メカ」シリーズの「F6Fヘルキャット/F4Uコルセア」が基本資料としてはおすすめ。わたしはコルセア目当てでこれ買ってヘルキャットが好きになりました。
Schump