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ある3式戦闘機のパイロットの方の戦記に書いてあったのですが・・・ 『機付整備員の人と相談して、自分機体の燃料タンクだか桁だか機銃だかを外して軽くして、自機の性能をアップさせた』との記述がありました。 どこをどう変えたかは失念してしまいましたが、いわゆるカスタム機という物に関する記述は初めて見たので、興味が沸いての質問です。 現地改造の機体は結構ある・・・という話もありますが、実際のトコロどのくらいまで改造してしまう物なのでしょうか? 謎の印度人 |
現実には改造は禁止されており、勝手に変更できるものではありません。現地部隊の指揮官の命令によって隼の翼端を切り落とした記録があると言われていますが、これも中央からの叱責を受けたとされています。搭乗員レベルでのカスタム等は論外だったことでしょう。
BUN
http://www2s.biglobe.ne.jp/~futureAF/museum/meiki/UntoldAC.html
便利少尉
昔、高荷画伯のコラムで読んだのですが、南方の前線でチハ車に
増加装甲を取り付けようとしたところ、「不当改造に当たる」と上官に差し止められたとか。で、しょうがなく取り外し可能な基台をネジ付け、それに増加装甲を取り付けざるを得なかった、というはなし。車検前には違法改造箇所は元に戻しておきましょう、って感じ。推して知るべし。
片
・アンテナ支柱折損対策として支柱を切り詰め短縮。空電能力の低下は垂直尾翼から右主翼端へ空電線を延長して補った。
・軽量化のため旋回機銃、方向探知器、自動操縦装置を降ろした。
・司偵隊には酸欠事故が多かった為、酸素ボンベの量を規定の 3.3 リッター×12 本から倍以上に増やした。
・航続距離延長のため偵察席後部に 200 リットルの燃料タンクを増設した。
・使用上不具合があるため、写真撮影窓を前後逆に取り付けた。
またラバウルの斜銃やドイツのシュレゲ・ムジークの発端は現地改造機です。恐らく現地司令官の承認だけを得て改造していたと思います。
私が知っている他の例としては、ミッドウェイで全滅した第八雷撃隊のデバステイターが「無断改造」の連装旋回銃を載せていました。
しかし兵器は原則として官給品の公有物ですから、搭乗者の好みにで幾らでも改造していい物ではありません。ましてエンジン不調がちな飛燕は稼働率が低く、好調な機体を共有して運用していたと聞きます。
アンテナを切るとか防弾鋼板を降ろすくらいはやっていたかも知れませんが、搭乗員の体重に合わせて主翼桁を動かしたり、搭乗者の趣味で兵装を積み替えたりすることはまず有り得ないと思います。
ささき
ラバウル等で、廃機から再生機を作り出したのも、既に除籍された飛行機を利用して員数外のものを作り出したものなので、不当行為とは見なされていないはずです。ですから、上野科博の複座零戦などは「構わない」わけです。
片
BUN
片
片
確かに『月光の斜め銃』とかは現地改造、ただし通常は現地改造は禁止という話は私も色々な文献から聞き知っておりました。
ただ、例の文献で改造機の記述があり『え!? そんな事していいの!?』という疑念がふつふつと沸いてきたモノですから・・・
結局のトコロ、『現地改造はないぞ!!』という事でしょうか・・・
いや、現地改造のカスタム機なんて、なんとなくロマンがあってイイなぁ・・・等と考えてしまったもので。
(私、機体のスペック関係にはいまいち弱いのです。どうしても、その機体の誕生、戦闘の経緯やらドラマ性?に目が行ってしまうもので・・・)
謎の印度人
この本の中に改造のくだりがあってスゲェと思ってたのですが。フィクションだったのか〜。
チャッピー
片
うぅむ・・・本当に作り話だとしたらなんかショック。
知らなきゃ良かったかも・・・
謎の印度人
『私が書いた〜』じゃなくて『私が読んだ〜』の間違いです!!
戦記ものなんて書けませんって!!
ゴメンナサイ!!
謎の印度人
や、現地改造の例はいろいろあります。ただ、あの本のように大規模な改造を現地で、しかも中隊長の口頭承認だけで行うという事はまず考えられない、という事です。
戦闘機は搭乗員の私有物ではありません。国家の保有物であり、しかも非常に高価なものです。「いやぁF15を俺好みに改造しようとしたんだけど、失敗して一機オシャカにしちまったよ」という事が許されると思いますか?(^_^;)
ささき
魔法使いの弟子
魔法使いの弟子
BUN
ガンヘッド
私、彼の友人を名乗るスケベ大魔王に口説かれたことがあります。
Schump
チャッピー