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ルーマニアとイスラエルが共同開発したMIG-21-2000はどの位の性能の戦闘機になったのですか?何処か購入した国はあるのですか? 名無しの権兵衛 |
(1)MAPO-MIGお薦めプラン:MiG-21-93
1994年のファーンボロ航空ショーで発表されたもので、MiG-21bisをベースにファザトロン(ロシア)製「コピョー」レーダーを搭載、コクピットにはヘッドアップディスプレイ(HUD)と多機能表示装置(MFD)1基が装備され、ヘルメット・マウント・サイトの使用も可能。8目標同時追尾・2目標同時攻撃が可能。搭載兵器もレーダー誘導AAM(R-77)4発までを積む空対空戦闘装備の他に、TV誘導ASM(機首不明・Kh-25改か?)を使用した精密対地攻撃も可能。外形的には主翼付け根上面に電子機器収納用の角断面の張り出しがついかされ、キャノピーがΩ断面に、風防がワンピースになっているのが特徴。
1998年10月現在、インドがANPKソコル(ロシア)製改修キットを使って125機の改修を行うことが決定している。
(2)IAI改修キット使用プラン:MiG-21-2000ランサー
IAI(イスラエル)が提案し、ルーマニアが自国のMiG-21bisを実験台として提供(エルビット社が改修作業)する形で試作され、1994年のファーンボロで発表されたもの(同時期に制式採用決定)。エルタEL/M-2032レーダーを搭載し、コクピットにはHUDとMFD2基を装備。レーダー誘導AAMの発射やレーダー照準爆撃が可能であるらしい。外見上は特に変更点は見当たらない。採用国は以下のとおり(機数は予定)。
・ルーマニア:MiG-21MF改地上攻撃型「ランサー1(A)」75機
MiG-21UM改複座地上攻撃型「ランサー1(B)」10機
MiG-21MF改制空戦闘型「ランサー2」25機
・クロアチア:MiG-21bis改30〜40機(1999年初頭成約)
・ウガンダ:MiG-21MF改5機+α、MiG-21U改2機+α(1999年末成約)
・チェコ及びハンガリー…検討中
(3)中国製F-7改良プラン
レーダーをGECマルコーニ(英)スカイレンジャーやFIAR(伊)グリフォ7に替えるもの。改修キットとしての受注はない模様だが、F-7P/MP/MG(パキスタン等採用)といった最新型には標準装備。レーダー誘導AAMは撃てないらしい。
(4)その他
エジプトのAN/APQ-153レーダー(F-5E用を流用)搭載改修やハンガリーの電子戦装備追加改修等。
Schump