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1220 太平洋戦争中、日本側のガンカメラにとらえられた敵機銃撃&撃墜シーンは現在どこかに残っているのでしょうか。
みや

  1. 太平洋戦争中の映像記録を見ると、お約束のように登場するのが、後方から銃撃を受け、火を吹いて墜落する零戦の連続シーンです。それも、次々と撃墜される。
    以前、岩本徹三氏の手記を読んだ時に、搭乗する零戦の20mmを一丁降ろして、代わりにガンカメラを積んで出撃するように依頼され、断固拒否した逸話が出ていました。と言うことは、零戦にも専用のガンカメラが搭載できたことを意味していると思うのですが、この映像がどこかにあるのではないかと思うのですが。
    余談ですが、ドイツ空軍のガンカメラによるB17攻撃シーンはバラバラに飛び散る破片のすごさが恐いくらいでした。あれは20mmの威力なのでしょうか。
    質問者

  2. >零戦にも専用のガンカメラが搭載できたことを意味していると思うのですが、この映像がどこかにあるのではないかと思うのですが。
     日本軍においてガンカメラ(写真銃)は戦果確認ではなく、非実弾訓練時の撃墜判定に使われたので米軍ほど豊富に映像は残っていないと思います。大戦前期の調子のいい時には戦意高揚映画が多数作られ、写真銃による空戦シーン撮影の依頼も多かったようですが、いくら調子のよい時とは言っても命のかかった搭乗員は拒否することが多かったようですね。
     豪放磊落で知られた撃墜王の黒江保彦氏は空撮を快諾し、彼の乗機による実写撃墜シーンは映画「加藤隼戦闘隊」に織り込まれたそうです。ただ、私はこの映画を観たことがないので詳しいことはわかりません。

    >余談ですが、ドイツ空軍のガンカメラによるB17攻撃シーンはバラバラに飛び散る破片のすごさが恐いくらいでした。あれは20mmの威力なのでしょうか。
     私もそのシーンを観ましたが、恐らくそうだと思います。かすかに映っている曳光弾の弾道がきれいに伸びていましたから、MG151/20 ではないかと思っています。
     このシーンについて以前ここで話題に挙げたたとき、「いくら何でも撃たれ強すぎるし、銃座が沈黙しているもおかしい。捕獲機に対する演習弾射撃のシーンではないか」という意見がありました。しかし、私はそういう形式での実弾演習がドイツで行われていたとは聞いたことがありません。
    ささき

  3. ありがとうございました。日本機の写真銃搭載の目的がはじめてわかりました。
    図で確認するとF4UやらF6Fには標準で写真銃が搭載されている様子でした。
    やはり1000馬力級の機体にはそんな余裕はなかったのですね。
    加藤隼戦闘隊は以前ビデオで見たのですが、何か模擬空中戦の様子を利用したのかと思っていました。実写とは驚きです。
    もう一回見てみます。昭和19年の映画にしては、明るく、歌も最高、この映画が大ヒットした理由が良くわかるすばらしい作品でした。
    みや

  4. 八九式以降の新型写真銃が無いのは機体の余裕が無かったのではなく、映画フィルムを現像して映写する設備が無かった事と「フィルムがもったいない」為に使用されなかったというのが正しいところだと考えられます。映写されるまでに訓練時の生の記憶が失われ、訓練装置として役に立たなかった、とも言われていますが、実情はこんな所にあったのだと考えられます。
    BUN

  5. 陸軍の戦記を読むと、兵は送ったが、食料、弾薬の補給がなかったという記述が随所に出てきます。
    写真銃は作ったが、写真を現像することはあまり考えていなかった。
    システムとして全体を整備しなければ機能しないものを、一番目立つところだけ作ってよしとしてしまう。
    どこか似たところがあると思うのは考えすぎでしょうか。
    みや


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