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ヴェトナム戦争で、F4ファントムが、北ヴェトナム軍の歩兵が放ったAK47により撃墜されたという話を聞いたのですが、事実なのですか?事実だとしたら、空自に配備されているF4EJもAK47で撃墜することが出来るということになると思うのですが・・ 名無しの権兵衛 |
A-10の様に対地襲撃用として装甲されている物やSu-7のようなやたらと頑丈な奴以外なら、当たり所によっては7.62mm弾でも撃ち抜けます。
もしくはエアインテークから多数の弾を吸い込めばエンジンが逝きます。
要は状況次第です。
ダークマター
北側で撮影されたヴェトナム戦争の映像には、来襲する米軍機に対し拳銃から機関砲までありとあらゆる火器で応戦する様子が撮影されています。落ちた米軍機が誰の撃ったどの銃の弾なのか、検証することは不可能だと思います。
>事実だとしたら、空自に配備されているF4EJもAK47で撃墜することが出来るということになると思うのですが・・
もちろん撃墜可能です。ただし撃った弾がキャノピーを貫通しパイロットの頭部を直撃するとか、ジャンボ宝くじ一等みたいな偶然が必要でしょう。「撃墜可能である」という物理的事実は「AK47 は F4 に対し有効な対空火器である」という事を意味しません。
少し落ち着いて考えていただければ質問するまでもない事と思いますが…。
ささき
「空母パイロット」P・T・ギルクリスト著/逆井幸江訳から
ベトナムの戦術飛行士を取り巻く状況は、北ベトナムの地対空
ミサイルの潜在能力が明らかになるにつれ、この二〜三年で変
わってきた。何年もの間、「低高度は安全」という戦術が教え
られてきた。低高度を飛べば敵のレーダーにつかまらないとい
うことである。だが光学照準小火器や軽自動銃の弾幕射撃の恐
ろしい効果が明らかになってきた。一九六五年春の北ベトナム
火力発電所への低高度集団攻撃は悲惨な結末をもたらした。人
里離れた地域での高速・低高度飛行はまだ安全な避難所といえ
たが、人口が密集している地域や、部隊が集結している場所の
上でこれをやることは破滅を意味していた。
「F/A−18の秘密」オア・ケリー著/吉良忍訳から
ベトナム戦争で北ベトナムの歩兵たちは、敵機が来たら地上に
あお向けになって小銃を空に向け、笛の合図で一斉射撃を行う
よう訓練された。それは単純で原始的な戦術だったが、ミグ戦
闘機やミサイルや対空速射機関砲などよりも、多数のアメリカ
機を撃墜した。「ホーネット」はそのようなつまらない戦術か
ら機体を守るため、燃料タンクは自動防漏式で、配管は大部分
がタンク内部に行われている。したがって、銃弾がタンクに命
中しても自動的に密封され、配管に命中しても燃料漏れはタン
クの中なので、燃料は失われない。
ギルクリストは戦闘機出身の米海軍退役少将で、
ベトナム戦争中はF−8で戦闘に参加。
ちなみにオア・ケリーがどこの誰か私は知らない。
ひで
ささき
ところで、AK47で例えば60度の角度で撃ったとき、ファントムの下面の防弾の弱い部分(主翼下など)に効果的な打撃を与えられるのは、どの程度の高度までなのだろう。指揮官が肉眼で確認できたのだから、航空際のときの低空編隊飛行をいくらか上回る程度の速度、高度ではないかと考えますが。
アリエフ