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1192 軍として公式な性能数値を出すときに用いた燃料について質問です。

海軍はかなり早期から92オクタンを使っていたようですが
(堀越二郎・奥宮正武共著『零戦』にも12試艦戦を92オクタンで
飛ばした記述があります)
陸軍はどうだったのでしょうか?

私のサイトの記事を更新しようとしていて気になったもので……。

というのは、1式戦の1型と2型が87オクタン、3型が91か92オクタンで
テストされたと考えると米軍データも含めて辻褄が綺麗に合うのです。
空力上の優劣がほとんど無いはず(敢えてそう言います)1式戦と零戦の
性能差についてもこれで辻褄が合いますから……

たかつかさ

  1.  ハ115−2型のカタログ値は87オクタンで計測したと思ったんですが?「
    軍のテスト」では違う、という事なんでしょうか?
    tackow

  2. 回答ありがとうございました。

    とすると、3型は87オクタンでも離昇ブーストまで引けたと考えて良いのでしょうか。

    要するに、1型2型が零戦に比して性能が劣る理由はブーストが掛けられなかった
    ということではないか、そういうことです。
    私のサイトにはこの件を「陸軍のガソリンは87だったから」と単純に書きましたが、
    BUNさんから「陸軍でも大戦後半は92オクタンを部分的に使っていた」と言う
    資料を頂いたもので……。

    となれば、1型2型の公式性能はやはり、ブースト制限下でのものと考えて良いでしょうか。


    たかつかさ

  3. 基本的に陸海軍とも、一線機は91オクタンです。よく言われるような「陸軍は87、で海軍は92、海軍のセクト主義により陸軍の燃料事情は海軍より悪かった」というのは俗説です。隼と零戦の最大速度の差については、私は零戦二一型後期生産機の速度向上と同様のことが恐らく隼にも当て嵌まるのだろう、と推測しています。
    BUN

  4.  このメンツのやりとりに割り込むのは、ちょっと勇気が要るのですが、
    零戦と隼の性能差の最大要因はプロペラではないのですか?
    碇氏の文中にもそうありますし、胃袋先生もそう書かれていますし…

    どんべ

  5. >オクタン価
    BUNさま、回答ありがとうございます。
    開戦当初から両軍とも1線の機体は一貫して91オクタンだったのでしょうか?
    時期のずれが無いかどうかが今回の(というかかなり前からの)疑問なのですが。

    >性能差
    プロペラ効率、機体表面の動圧による変形のみを理由にするには
    あまりにも大きな差である、というのが私の感想です。
    抵抗面積の差として求めると、固定脚と引きこみ脚くらいの
    差になってしまうので……。
    仮に機体表面の変形と仮定するなら、隼の制限速度は水平最高速と
    同じあたりになってしまいます。


    たかつかさ

  6. 興味深いですね。
    ぜひとも議論ボードでとことんやって欲しいです。
    野次馬

  7. 隼一型との速度差は495kmと275ノットでしょう?有意な差でしょうか?
    燃料の差は開戦当時からほとんどありません。たかつかささんが参考にされた戦史叢書の記述が誤解を招きやすい記述なのです。
    BUN

  8. 失礼しました、零戦のデータを288ノットで出していました。
    これでゆっくり眠れます。

    たかつかさ

  9.  最初に適当な事を書いちゃったんですが、確かに陸軍の第一線部隊での使用燃
    料は91オクタンが主用されていたと思います。

     ただ、以前読んだ本に「87オクタン+水噴射」と記述されていたので、実施
    部隊とはまた違ったんかな?と記憶していました(なんだったかな?丸メカとか
    だったかな?)。
    tackow

  10. まず、どんべさん。「先生」はやめてください、てか禁止です。

    さてA6M2の最大速度について、最近色々と言われてますが、それに対して私はいくつか疑問があります。
    1.A6M2について今まで言われてきた最大速度「533Km/h」とは何か?(私は比較するときに単位を統一しないのは見ている人に極めて不親切だと前から思ってますので、あえてこう表記します)
    2.陸軍機との交流会(?)において、キ44を最大速度で上回ったという事実をどう解釈すればよいか?
     (1) キ44が発展途上だったとはいえ、最大速度が510km/h以下だったとはとても考えられない。
     (2) この交流会において、海軍機、陸軍機の測定条件が著しく違っていたとは考えにくい。
    3.これは疑問と言うよりお願いですが、どなたか、隼一型の最大速度公表値を「信用するに足る」とする根拠の資料名を教えてください。

    この疑問がすべて明らかにされれば、本当に納得できると思います。少なくとも私は(笑)
    胃袋3分の1

  11. 1.については具体的な数値が航空本部の文書にあることが判っており「真実一路」にも公表していますので、何なのか、と言う程のものではないでしょう。また今回の表記は原本の記載を尊重してあえてノットと書いています。計画もしていないのに最大速度が275ノットが288ノットに向上したというデータがあるのであって「533km/h」とは何処にも書かれていないからです。これは言わば歴史的な「零戦の275ノット/288ノット問題」なのであって数値を換算すれば読みやすくていい、といったことではない、と私は考えています。
    2.3.については別の場所が適当な問題だと思います。
    BUN

  12. すみません。「真実一路」、読み違えておりました。
    言い方を変えます、というかBUNさんにお伺いします。
    1.比較値として「A6M2」は性能向上前の数値を用いてますが、隼一型の最大速度495km/hは栄エンジンの安定による性能向上後の数値ではないということですか?
    2.性能向上後のA6M2は実戦には使われていないのですか?

    >2.3.については別の場所が適当な問題だと思います
     2.については了解です。失礼しました。
     3.についても、ここで後ほど別の質問として出させていただくかも知れません。

    胃袋3分の1

  13.  真実を読み違えてはいけません(笑)。
     胃袋さんの仰る通り、隼の495km/hという数値は何処でどのような状態で計測されたのか確証がありません(私はこの数値はかなり初期の段階で計測されたであろうと考えていますが)。
     零戦は下川大尉の事故以降の対策機ですから、生産機の大半が該当するはずです。隼はと言えば、これも確証はありませんが、零戦以上に主翼の強度は問題になっており当時の回想でも主翼のシワに触れたものがありますから、少なくとも隼一型には零戦=A6M2初期と同様の問題が発生していた可能性が高いと思っています。ですから零戦と隼の最大速度の差をそれぞれ533km/h、495km/hとして、その差を理詰めで解明することはあまり意味が無いでしょうし、零戦初期の275ノット(509km/h)と495km/hを厳密に比較しても陸軍と海軍の別の組織の別の試験での成績ですから、それほど重要な差でもないだろうと考えています。
    BUN

  14. なるほど、なるほど。まあ、理詰めで比較するのはひとつの「読み物」宿命でしょう(笑)
    ここはひとつ、一度これをネタに議論しなければいけませんね。膝をつき合わせて(にやり)。
    ひとつ、反省点は、「私はなに質問してんだろ?」ってことですね。自分で調べなきゃいけませんでしたm(_'_)m
    胃袋3分の1

  15. あ、そだそだ、本題を忘れてました(笑)。
    えーと、たかつかささんが聞きたい事というのがイマイチわからないのですが、オクタン価がどうであれ、要はエンジンの出力が問題ですよね。
    もちろん、こんなことはご存じのはずですから、「性能差があるのは、オクタン価が違うからで、ということは実際はエンジン出力に差があったのでは?」ということを言いたいのでしょうか?
    そうだとしたら、恵比寿へ行って両機の取説を出してみれば、使用燃料のオクタン価は出てると思います。
    胃袋3分の1

  16. >胃袋さま
    はい、そのとおりで基本に帰って、時間を作って探しに行って見ます^^;
    たかつかさ


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