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B−52爆撃機の登場で長距離護衛戦闘機(F−101)が必要なくなった と聞きましたが、B−52はそれ以前の爆撃機に比べ何が画期的だったので しょうか? taka |
それ以前のレシプロ爆撃機(B-29, B-36, B-50)にくらべ、B-47 や B-52 は高々度を高速で飛ぶことによりソビエト戦闘機の迎撃を逃れられると考えられていました。1940 年代末期、F-101 の前作 XF-88 長距離援護戦闘機はこの思想に基づきキャンセルされています。しかしソビエト新鋭戦闘機の情報が入るにつれ再び護衛戦闘機を必要とする声が上がり、1950 年に入ってから XF-88 の発展型として作られたのが F-101 です。
しかしその後ソ連は MiG-19, MiG-21 といった超音速戦闘機を実用化、亜音速の B-47/B-52 では安全と言えなくなりました。米軍は超音速爆撃機 B-58 そして XB-60 で「逃げ切り」を計り、これらを護衛する超音速護衛戦闘機として XF-108 レイピアも計画されています。しかしマッハ3級の戦爆連合を実現するには膨大なコストがかかる事が判明し、しかも 1960 年 5 月 1 日の U-2 撃墜事件でソ連対空ミサイルの優秀さが証明されました。
いくら高価な護衛戦闘機を付けてもミサイルは防ぎきれません。超音速戦爆連合による高々度強襲という思想は廃れ、対ソ戦略の重点は核弾頭 ICBM へと移りました。SAC の戦略爆撃機はレーダー探知を避けた単機超低空侵入へと戦術を切り換え、護衛戦闘機は不要となりました。
ささき
護衛戦闘機として使う計画はなかったのでは?
くのーぎ
taka
詳しいことは
Joe Baugher 氏の U.S Military Aircrafft Encicropedia http://www.csd.uwo.ca/~pettypi/elevon/baugher_us/
米空軍ライトパターソン博物館の機体解説 http://www.wpafb.af.mil/museum/research/fighter/fighter.htm
あたりを読んでください。
ささき
>米軍は超音速爆撃機 B-58 そして XB-60 で「逃げ切り」を計り、
ですけど、XB-60→XB-70ではないのでしょうか?
B-60はB-36を後退翼にした奴ですよね?
アレが超音速だせるとは思えないのですが・・・
PT
ささき