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1062 朝鮮戦争前半(F86が登場するまで)のB29の損耗率について教えてください。MiG15によるB29撃墜数も判ればお願いします。
ともさん@2CV

  1. http://home.att.net/~jbaugher2/b29_12.html によると
    朝鮮戦争全期を通じて B-29 の被害は 34 機、うち 16 機が戦闘機によるもの。損耗率は 1000 出撃あたり 1 機。B-29 防御銃座による敵機撃墜報告は 34 機、うち 16 機が MiG-15 とのこと。何だか出来すぎた数字ですが参考にどうぞ。
    ささき

  2. ありがとうございます。あんまり墜ちてないんですね。ドイツ昼間爆撃のB17みたいに、もっとばたばた墜とされているのかと思っていました。北朝鮮側の対空火器が貧弱だったことも原因でしょうけれど、そんなに恐ろしい被害ではありませんね。
    朝鮮戦争当時の新聞のひとコマ漫画には、MiGと聞いた米兵が真っ青になるという作品があったそうです。日本を焼け野原にしたB29が今度は撃墜される番になったというので、当時の日本人には気分が良かったかも知れません。MiG15の脅威というのは、スターリン重戦車やMiG25なんかと同様でおそらく誇張されすぎていたんでしょう。
    ともさん@2CV

  3. 上の英文サイトの文末だけでなく中間もよく読んでください。例えば、
    Up to early 1951, in the absence of organized defenses, B-29s had been able to make bombing runs at altitudes as low as 10,000 feet without any danger. However, on February 25, four B-29s on a raid against Sunchon were attacked by eight MiG-15s. Unescorted raids at low altitudes now became extremely dangerous. Consequently, the missions were now flown at 20,000 feet, defensive formations were used, and fighter escort was provided by F-80C and F-84E aircraft.
    (要訳)1951年初めまでB29は高度1万フィートで何の危険も無く爆撃作戦を行えたが、2月25日、B29の編隊がMig15の攻撃を受けて以来、エスコート無しの低高度での作戦は非常に危険となり、飛行高度は2万フィートに引き上げられるとともに戦闘機の護衛が必要となった。
    On April 12, a force of 48 B-29s attacking the railroad bridge linking Korea with Antung, Manchuria were attacked by dozens of MiGs, and three B-29s were shot down and seven were damaged
    (要訳)4月12日、48機のB29編隊が数十機ものMigに攻撃され3機撃墜、7機が損害を負った。
     この他にも、これを読んでいくと、Mig15を初めとする共産軍の攻撃によりB29の作戦の危険が増し、ジェット戦闘機による護衛をつけてでも、レーダー照準による夜間爆撃などの生き残り策を取らざるを得なかったようです。撃墜に至らなくても損害を負ったり爆撃作戦を中断したものが多数あるはず。また、爆撃高度の上昇は命中率の低下につながります。
     朝鮮戦争でB29は主に橋や鉄道など強固な目標の戦術爆撃に用いられたため、爆撃の効果は期待したほどではなかったわけですが、Mig15の出現もあってB29は朝鮮戦争では完全に旧式化してしまったと思います。

    アリエフ


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