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1046 急降下にはいった艦上爆撃機(SBD)を零戦で追跡できるのでしょうか?
みや

  1. 以前ミッドウエー海戦について質問した際に少し議論になったのですが、やはりもう一回質問したいと思います。
    世界文化社の「連合艦隊」南雲機動部隊編の中に急降下爆撃法の図解がありました(図解には99式艦爆を使用)。
    艦爆は高度2000m近辺で機体を失速反転させた後、60〜70度の角度で急降下し、急降下中の速度はダイブブレーキを使っても400〜500Km/時に達するとなっています。
    確かに零戦の最大速度は500Km/時以上なのですが、この角度で降下する艦爆をダイブブレーキもなく、急降下性能に不安のある零戦で追跡するのは危険ではないでしょうか?
    みや

  2. 既にいろいろと議論されていますが・・・
    http://www.epsnet.co.jp/~f4u/ansq/1/A2000444.html

    SADA

  3. フラップをダイブブレーキ代わりにすることはできないのでしょうか?
    Alphabeta

  4. 英国のフェアリー・バラクーダやファイアフライのヤングマン式フラップは
    30度程度下げるとダイブブレーキになったそうです。
    でも下手に急降下を目的として設計して
    いないフラップをダイブブレーキ代わりにすると
    吹っ飛ぶような気がします。
    H・D・G

  5. http://www.epsnet.co.jp/~f4u/ansq/1/A2000444.html
    の議論を見て来ました。零戦32型の急降下制限速度は660Km/h程度なので、
    一見400〜500Km/hで降下する艦爆を追跡できそうですが、ダイブブレーキを
    持たない零戦は、60〜70度もの急角度で降下すると、重力によって急加速してしまい、10秒以内に制限速度を突破して空中分解に至ると思います。
    結論として、最初の数秒以内なら追跡可能だが、その後は艦爆を追い越す程加速してしまうため、相手の後方に占位できず、また急降下制限速度の関係から途中で降下を断念しなければならず、結果としては最後まで追跡することは困難と考えますが、いかがでしょうか?

    みや

  6. 加藤寛一郎氏が坂井三郎氏に(特攻の手段として)「目標の真上から垂直に逆落とししては?」と尋ねたとき「絶対に駄目です。機体が垂直になったら上も下もわからずとても操縦なんてできません」と答えています。また別の対談において、零戦のエレベータとエルロンが高速飛行時に猛烈に重くなることついて「片手で米俵を引き上げる力が必要」と延べています。これらの発言から考えて、もし艦爆が 400Km/h を越える速度で垂直に近い降下を行うなら、零戦で有効な追撃は不可能ではないかと思います。
    ささき

  7. あ、すみません、フラップをダイブブレーキ代わりに使用する点については考えていませんでした。が・・・零戦のフラップをブレーキ代わりに使用した例があるんでしょうか?また、現実的に可能だったのかどうか・・・
    みや

  8. 「疾風操縦マニュアル」を見るとフラップ下げ15度で制限270Km/h、30度では250Km/hとあります。零戦の制限速度がこれより高かったとは思えません。急降下時にフラップなんて出したら制限速度を越えて壊れてしまうと思いますが。
    ささき

  9. 零戦の舵がもっともよく聞くのは200km/h〜300km/hと言う事を
    すっかり忘れていました。もちろん、400km/h以上になると操舵は
    ほとんど不能でしょう。

    追跡に入る事すらできない、というのが正解ではないでしょうか。
    SADA

  10. 何時からかは判らないのですが、海軍で降下爆撃をする際に「途中まで」
    護衛戦闘機(って零戦ですが)が一緒に降下する。というのを読んだ記憶
    があります。

    途中まで、とは議論を拝聴するに、多分機体側の制限なんでしょうね。
    tackow

  11. ↑艦爆隊の手記にそういう記述があります。突入する機数を増やして弾幕を分散させよう、という意図のようです。ただ、戦闘機は敵機よりも高度が低いと不利なため、早めに切り上げるのではないかと思います。
    こてらじ

  12. 前掲の世界文化社「連合艦隊」南雲機動部隊編によると「艦爆隊は、おおむね高度2,500m〜3,000mで敵艦隊に向かい、艦隊の手前約90Kmで実用上昇限度いっぱいの高度8,000mまで上昇し、そこからおよそ20度の角度で緩降下して速やかに接近する」とあります。
    直援の戦闘機隊が随伴して降下するのは、この緩降下の時ではないかと思います。


    みや


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