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コンバットフライトシュミレーターをやってて思ったのですが(すみません)、乱戦になると敵味方の識別をするだけで精一杯です。しかし、マンガや戦記物の本その他では、機体番号や搭乗員の名前を呼んで指示を出している場面がよくありますが実際はどうだったのでしょうか。レーダーが未発達だったあの時代に目視だけでそんなことが可能なのでしょうか。 やまぐ |
坂井三郎氏は著書(零戦の真実)の中で「映画にあるような空戦中の通話は不可能」と断言しています。しかし、同じ著書のなかで「先任クラスとなると自分の列機だけではなく中隊の各機が何処で何をしているかくらい把握している」とも書かれています。それなら電話さえ優秀なら映画的な空戦指導も可能じゃないの?と素人的には思ってしまうのですが…。
米軍の戦記を読んでいると不可能どころか、空戦中でも頻繁に交信している様子が伺えます。坂井氏の記述は海軍空中無線器の低性能を嘆いたもので、無線機の優秀な米軍では様子が違ったのではないか、と思っているのですが。
ただ米軍でも、無線機を使って的確な指示が出せるのはあくまで目視範囲に居る友軍機、すなわち小隊(2ないし4機)単位が限度であったろうとは思います。
ささき
などで触れられていますね。
フルスロットルにする空戦中では、通話が不能になるほど
ノイズがひどくなるようです。
SADA
今ふと思い出したのですが、、昔見た映画で零戦(?)同士で画用紙のようなものに文字を書いてそれを相手に見せ意思の伝達を図っているシーンを覚えています。事実だとしたら、ずいぶんと牧歌的な気もします。
やまぐ
映画「零戦燃ゆ」でガダル侵攻?の帰路に小隊長が列機の消息を尋ねるシーンだったと思います。しかし坂井三郎氏の手記を読むかぎりでは伝言板のような物を使うケースは非常に少なく、戦闘機の搭乗員同士は手振りである程度の意思疎通ができたようです。
空戦中のコミニュケーションについては、もっぱら訓練によって互いの動きを読み合う、いわば「以心伝心」のような極意があったようです。坂井氏はラバウルで「これ」と思った新人を地上でも空中でも徹底的に鍛え上げ、互いの行動が言葉なしでも読み合えるほどの関係を築いていたそうです。
特に印象的なのは坂井氏が「兄弟以上の仲だった」と述懐する本田一飛曹で、彼を別の小隊に付けて出したばかりに戦死させてしまった時のことを「私が一緒にいれば絶対にやらせなかったのに」と何度も悔やんでいます。
ささき