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988 ロールスロイス・マ−リンの動弁機構についてお尋ねします。
べベルギヤ駆動のシングル・オーバーヘッド・カムシャフトで、給排気2個づつ4個のバルブをロッカーアームを介して動かしているのは毎度おなじみですが、このロッカーアームの支点のシャフトにもカムシャフトからギヤで(等速の?)駆動をとっているように見えますがこれは何のためでしょうか?
1.単なる潤滑の確実性アップ
2.バルブを開く力を発生させてカムの動作を助けている
3.バルブ閉鎖の力を発生させてバルブスプリングを弱くしている
4.その他

それとギヤ、ロッカーアーム始め動弁機構の部品全体きれいにメッキされているように見えますがこれは(エンジンとして)一般的なのでしょうか?バルブ・スプリングの表面の仕上げは重要という話は聞いていますが。

以上よろしくお願いいたします。
SHI

  1. うーむ、SHIさん、はまり過ぎです(笑)
    ちょっと調べてみましたが、確かにおっしゃるような仕掛けがありますね。
    ただ、ギアの図から見ると回転数は「増速」されているようなので、2.3.ではないと思われます。
    そこで、よくよく見てみると、そのシャフトの先端にはシリンダヘッドの外に小さなポンプのような補器がついています。これが何だかはわかりませんが、これを駆動するための仕掛けではないかと思われます。
    ちなみに、グリフォンやバルチュアにはこの仕掛けはないようです。
    胃袋3分の1

  2. 胃袋さんの御回答恐悦至極です。
    この駆動速度ですが、その後博物館で撮った写真を見てみるとカリフォルニア・サンタモニカのMuseum of Flyingの物は等速、ロンドンの科学博物館の物(No.D 10)は推定3倍位の増速なんです。共にたしかにおっしゃるようにカムシャフトの外側、過給器の上側に何か補機があり、その駆動をしていますね。気がつきませんでした。なんでこんなところを駆動しているんだ?という疑問でせい一杯でした。
    マーリンというエンジンはグリフォンに比べると外観もやたらごちゃごちゃしていて試行錯誤をくりかえして成熟していったという感じですね。そしてその試行錯誤の末にグリフォンがある?。
    カムシャフトからの補機駆動で思い出したのですが、ホンダS600、800のエンジンはディストリビューターの駆動をカムシャフトからとっていたような気がします。
    SHI

  3. 中途半端な情報で、こちらこそ恐縮です。
    ディストリビューターの駆動をカムシャフトからとっていたような気がします>
    これは一般的ですね。F−1用エンジンであれば、フォード(コスワース)は「HB」までこれでしたね。
    胃袋3分の1


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