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FW190の本を見ているとコックピットの周囲に様々な厚さの防弾用鋼板が設置されています。 零戦21型の場合、ほとんど防弾措置がとられていなかったと思いますが、当時の各国の戦闘機の状況から見てこれは異常なことだったのでしょうか?
みや
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- 1940年頃の機体としては仕方ない、とも言われますが、隼一型程度の防弾タンクと装甲を搭載するのが当時としても常識のようです。そして、それは要求されています。防弾皆無の状況は開発した企業、設計者の独善的な姿勢にも重大な責任がある、と思います。
BUN
- 不勉強ですみません。隼一型の防弾装置について簡単に教えてください。
零戦は防弾装置を省略してまで速度、航続距離等の向上を図ったということでしょうか?すると零戦はけっこう攻守のバランスの悪い機体だったのか・・・・
みや
- タンク外部に耐油ゴム、生ゴム、耐熱ゴム、絹フエルトの層を持った防弾タンクで、7.7mm弾には十分な効果があったようです。二型以降は耐熱ゴム、半加硫ゴム、耐熱ゴムの三層構造で厚みを増し、13mmに対しての耐弾性を持たせています。外装式である為に一部から能力不十分との考察がありますが、実際には効果は顕著であったようで、この系統に防弾タンクを搭載した飛行第22戦隊の疾風について「13mmに対しての防弾としては十分」と同戦隊が支那戦線から帰還後、航空審査部で行われた戦訓報告の場で、実際に被弾した経験を交えて報告されています。
BUN
- ちょっと、戻って蛇足的逸話の付け足し。
15年に零戦を最初に中国にもって行ったとき、まだ完成状態では
なかったので改修の為ついて行った空技廠の技術将校が、
搭乗員との会議上、防弾されていないことで突き上げ
食らったとの記載を見つけました。
片
- うーん、以前、奥宮&堀越の「零戦」を読んだ時、特に海軍側から防弾装備の要求がなかったような印象を受けましたが・・・隼I型にそれなりの防弾装備があったことを考えると、ベテラン搭乗員を失った原因の一部はそこにあったのかなと思うと残念です。
それにしても現場からの声があったのに改善されなかったとは・・・・
みや
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