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966 NHK衛星で『スパイゲーム』というドキュメントを見てましたら、アフガン・ゲリラが政府軍、ロシア軍を撃退したのは、アメリカが支給した地対空ミサイル、スティンガーのおかげだ、と報じていました。
スティンガーによるロシアの攻撃ヘリの被撃墜率は90パーセントに達し、最後はパイロットは誰も出撃したがらなかったそうです。ついに攻撃ヘリの地上攻撃能力を失なったロシアはアフガニスタンからの撤退を決めざるをえななったとか。
そこで考えてしまったのですが、攻撃ヘリに対してスティンガーのような武器が出現した以上、ベトナム戦争のような、『空の騎兵隊』としての活躍は期待できません。
しからば……、
攻撃ヘリの側でスティンガーに対抗するような武器、あるいは対抗策というようなものは開発されているのでしょうか。

あきら

  1. スティンガーは、確か熱追尾だったと思うんですが、熱追尾ならフレア等の物を使えば、多分回避できると思います。
    アクティブレーダーホーミングなら、チャフなどで多分回避できるのでは・・・・
    しかし、攻撃ヘリなどの場合、低空で突っ込むものですから、回避できる時間がないと思いますがどうなんでしょう?

    ベルゼバブ

  2.  アフガン戦争時のスティンガーは「打率1割」というシロモノで、ロシアの攻撃ヘリの9割を叩き落すには程遠かったと思います。そもそもそんな損失率になるまで何の対策もしない軍隊はありえないので、「ロシアの攻撃ヘリの損失のうち9割がスティンガーによるもの」の誤訳か、メーカーの宣伝を鵜呑みにした解説であるかのいずれかでしょう。
     ただし、スティンガーは、一人で担いでいってどこからでも撃てるという点が画期的なもので、従来の対空火器のように大げさな(発見されやすい)対空陣地がいらない(しかも安い)ことから、まさに神出鬼没、たとえ損害が同程度だとしてもパイロットにかかるストレスは比較にならないほど大きく、しかも、不時着すればゲリラになぶり殺しにされる(アフガン側から見れば「侵略してきた異教徒」だから当然のこととはいえ)とあっては、出撃拒否という事態もありえたでしょう。
     ロシアの新世代攻撃ヘリ(Mi-28及びKa-50)が大型の排気冷却装置や大きく変更した(排気方向を局限する)排気管、赤外線ジャマー、死角部分への赤外線センサー装着(対空火器の発射炎を探知)といった装備をとり入れているのは、アフガンの戦訓によるものです。
     なお、スティンガーは赤外線追尾方式です。旧ソ連でもコピーが行われていたはずです。
    Schump

  3. 済まん訂正。
    大きく変更→大きく偏向
    Schump

  4. いやあ、しかし肩撃ちミサイルで「打率一割」だとすれば非常に効率が良
    いのではないでしょうか?

    それだとソビエト軍がヘリの運用を渋ったのも判るような・・
    tackow

  5. ↑確かに損失を機材だけに限定してもかなりたくさんのおつりが来ますね。
    Schump

  6. 若干の関連ですが、攻撃ヘリにとって歩兵携帯式ミサイルと対空戦車(ゲパルトとかツングースカとか)のどっちの脅威が大きいんでしょうか?天敵は戦闘機でしょうけど・・・。
    taka

  7. ↑スティンガーの有効射程は最大4.5km程度、ゲパルトのような対空自走砲の場合、3km〜4kmで有効射程は歩兵携帯型SAMの方がいくらか長い。しかし、対空自走砲はレーダーを搭載しており15km位彼方の航空機を捜索できます。また、対空自走砲のレーダーが地上部隊あるいは空軍の防空システムともリンクしていることを考えると、目視で敵機を確認するしかなく防空システムと自動リンクできるわけでもない歩兵携帯型SAMに比べ、脅威度は高いのが一般的ではないでしょうか。もちろん、地形等の条件によって異なり単純な比較はできませんが、悪天候や夜間の場合、スティンガーの有効性はかなり減少するものと思われます。
    アリエフ

  8. あれ?ゲパルト改造型に搭載予定なのはスティンガーでしたよね?
    てことは同じような射程のミサイルと砲の混載ということになるの?
    余り意味がないような気もしますが.
    勝井

  9. >7
    スティンガーは基本的には歩兵部隊に防空能力を持たせるためのものですから、アフガンでの用法(ヘリコプター狩り)は楠兵法ですね。そもそもアフガンゲリラが他に持ち得た対空火器が、技術的にも補給面からも昔ながらの「対空機関砲陣地」だったからこその拙答2なので、特に矛盾はありませんが。

    各種対空兵器を比較すると、こんなもんでしょうか。

         対空機関砲陣地 SAM陣地 自走対空砲 携帯SAM
    射程      △      ◎     △     ○
    タマ数     ◎      ○     △     ×
    秘匿性     △      ×     ○     ◎
    射撃精度    △      ◎     △     ○
    稼動率     ○      △     △     ○
    耐久力     △      △     ○     ×
    コスト     ○      △     ×     ◎

    Schump

  10. >8 SAMの有効射程は目標を追って機動する分も考慮してのものですから、命中率や、F&Fも考えると、多いに有効だと思います。
    tomo

  11. なるほど、実際の飛翔距離はガンよりはるかに上というわけですか。
    勝井

  12. >11 いや、肩撃ちミサイルがどの様な航法で飛んでるか判りませんが「は
    るかに」つうことは無いでしょう。ヘッドオンだとほぼ同じかそれ以下でしょ
    うし。
    tackow

  13. ゲパルトに搭載されるスティンガーの誘導方式が赤外線ホーミングだけだと、悪天候の場合、有効なのだろうか?車載レーダーで敵機の現在位置は掴めるとしても、ミサイルのシーカーが相手を感知しないと話にならない。NAP ON THE EARTHで低空を飛ぶ攻撃ヘリが主な相手だろうから、ヘリの低空での運動にも支障を及ぼすような悪天候条件下はあまり問題にならないのかもしれんが。
    対空自走砲にSAMを搭載する場合、自走砲の捜索レーダーとミサイルとが十分
    リンクするようにしとかないと、あまり意味は無いように思えるのだが。
    アリエフ


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