928 |
急降下爆撃とは急降下して爆撃するのでしょうが 通常の爆撃と比べてどういうメリットがあるのでしょうか? TN |
(N)
命中率は、あがっても、撃墜される確立も高くなりそう。
戦果は上がるけど、航空機の生産増加など、コストもかかりそう。
富嶽
つまり、大抵の高射砲はそれほど恐れなくていいことになります。
急降下爆撃機にとって危険なのは、VT信管で撃ち出される高射砲弾と、高射機関砲、そしてもちろん敵戦闘機です。
急降下爆撃は、とにかく高い命中率が得られることが命です。
したがって、同じ目標を水平爆撃で狙うのに比べて爆弾の使用量、つまりは投入する爆撃機の機数を減らすことができます。
同級の水平爆撃専用機よりはやや価格は高くなりますが、その水平爆撃専用機で同じことをやろうとすればよりたくさんの機数(でなければより上位のクラスの機体)が必要になり、それに伴って搭乗員や整備員や燃料弾薬部品食糧、飛行場のキャパシティの問題など、ロジスティクスの面では不利な面が膨れ上がります。
本当はこんなことを言っていては戦争なんかできないのですが、貧乏なドイツや、空母艦載機という数的量的戦力に制約の大きい条件下で艦爆を使う日米海軍では急降下爆撃という選択は非常に魅力的なものだったのです。
まなかじ
tomo
TN
雷撃は損害が多い。結局、急降下爆撃が艦船攻撃にも一番向いてるんでは?
まあ他にも反跳爆撃とかもありますが。で現実に枢軸国の艦船撃沈スコアNo1は
急降下爆撃機(SBDかSB2C)だったはずです。
ちなみに現在は防御側の対空火力が強力になったんで急降下爆撃のような肉薄攻撃は戦術として成立しなくなってます。
taka
とんでもありません。ドイツのJu87は米軍の重爆撃機と同じく、昼間精密爆撃を本則とする戦略爆撃機です。
もともとドイツ軍の爆撃機というのは全てフランス及びポーランドを仮想敵に据えた戦略爆撃機なのですが、ドイツ軍伝統の「柔軟性」が悪い方向に働いて、空軍の果たすべき任務が非常に多岐にわたっていたことと、中部ヨーロッパでの地上戦が戦略爆撃を必要としないほどの短期間でカタがついてしまったことが、ドイツ空軍を「戦術空軍」にしてしまったのです。
まなかじ