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880 戦闘機のボデーの色(基本色)はなにを基準にして、誰が決めるのですか。迷彩色についてはなんとなく解るのですが。
イマジン

  1. 帝国陸海軍機の塗粧の場合は各航空本部が実験研究部隊に指示して得た結果をもとに決定するのが通常ですが、現用機の場合は塗装そのものが機体個々の機能と結びついている場合がある為、大戦中の機体のように簡単に変更はされません。
    また、迷彩色でない基本色とは何を指すのかよくわかりません。F15等のグレー塗装は迷彩そのものですし、複合材料を多用した現代の機体ではほぼありえない無塗装の機体は文字通り無塗装です。
    一般的に、戦闘機の塗装は、機体の保護と迷彩効果その他を考えて研究機関によって検討され、その結果に基づいて用兵側が命令として実施するというのが通常の手順ではないでしょうか。
    BUN

  2. 「迷彩色ではない基本塗装」というと思い出されるのが、1930年代までの各国海軍機に見られた「全面銀色ドープ+ど派手な翼面」ですが、これは機体表面が木材や布でできていた時代に、紫外線による劣化を防ぐための基本色に、遭難時の救助を容易にするための赤、橙色等の目立つ色を要所に施したものです。後に金属機の普及や迷彩を優先する方針によって廃れましたが。
    なお、いわゆる「無塗装銀」については、「高空において背景のまぶしさや雲の反射に紛れる迷彩の一種である」との解説がなされていることがあります。
    Schump

  3. 帝国海軍機の保安塗粧は昭和8年の「飛行機保安塗粧法」(法律ではなく(笑)連合艦隊司令部通達のばず)で定められています。
    戦後のジェット戦闘機の表面処理による塗装の省略は初期においては戦時中の工数省略の名残であり、後期においてはおそらく超音速機の熱対策(耐熱性塗料に十分なものがない)だったのではないかと想像しています。迷彩効果説はどうも怪しい・・・。
     脱線しますが、本来無塗装であった疾風や隼の、戦争末期に生産された機体に機体下面塗装が復活している様子なのは、機体外板のアルクラッド処理が何らかの理由(一部木製化が影響しているのか?)で実施されなくなった為ではないかとも思います。
    BUN

  4. 便乗質問失礼。
    核搭載機に見られる「熱線防護用白塗装」ですが、あの塗料は何か特別な成分なんでしょうか?耐熱目的だけだとしてもそれなりの措置は必要であるかと思われますし、放射能避けを兼用させるために金属を混ぜるとかしてあってもよいのではないかと想像しています。
    Schump

  5. そうかなあ、あの時代は放射能に対して勇気のあった時代ですからねえ・・・。
    BUN

  6. >4
     核爆発時の熱線による被害についてですが、
    広島の被爆について調べると、
    肌を剥き出しにしていた人よりも白い服を着ていた人の方が火傷が軽く、
    暗い服を着ていた人ほどひどい火傷をしているようです。
    材質とは無関係に、白色が熱線被害をかなり軽減するものと思われます。

     また、放射線被曝に対しては、
    搭乗員と電子機材を集中的に防御した方が
    有効なのでは無いかと思います。

     あくまでも推測ですが、「熱線防護用白塗装」は
    特殊な塗料を使用したものでは無いと思われます。
    どんべ


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