851 |
第2次大戦前に一時的に双尾翼機が沢山出ましたが、すぐにすたれて行った様に 思われるんですが、何で双尾翼がはやったんでしょうか? また、なぜすぐに下火になったんでしょう? ろーえん |
平面図をちょっと見ればわかるのですが、エンジンナセルと同一直線上に双垂直尾翼が配置されていますね。
PZL37や、カントZ1007、SM79/84あたりでは、単尾翼から双尾翼に切換えています。
しかし、思ったほどの効果はなくて、かえって振動などの発生源になったりすることも多く、強度的に不利(強度を十分に取れば重量的に不利)だったり、工数が増えたりとあまりいいことがなかったため、あまり流行らなくなったものと思われます。B−24はPB4Yにする際に単尾翼に直してます。
とはいえ、イギリスのブリガンドやリンカーン、アメリカのマリナーなど、新型機でも完全に廃れたということでもなさそうですね。
また、後部銃座の射界を、機体軸線に沿って広く取れるという利点があります。
まなかじ
勉強になりました。
とすると、JU87の試作機がはじめのうち双尾翼だったのは、後部機銃の
射界を確保するためということでしょうか?
ろーえん
おそらく、そうだと思います。
関係ありませんが、LeO451の垂直尾翼の上端が水平尾翼とほぼツライチに近い形状なのは、後部旋回銃座の20ミリの威力によるもの(破壊力が大きいので、それに期待して十分な射界を確保するとともに、誤射して尾翼をふっ飛ばしてしまう危険を回避)ですね。
まなかじ