QQCCMMVVGGTT
848 世傑等にある海軍データによると、紫電の最高速度583km/h、実用上昇限度12500m。紫電改は最高速度594km/h、実用上昇限度10760m。胴体を絞った割に、紫電改の最大速度は向上しておらず、一方紫電の実用上昇限度は紫電改を上回る(日本機離れした)高性能です。私は、この原因について「紫電の発動機は試作品の誉であるために本来の馬力が出た。一方、紫電改の誉は量産品の為、性能低下が激しかった」と解釈しておりますが、他の解釈は可能なのでしょうか?
無頼庵

  1. 世傑「強風 紫電 紫電改」によると、紫電のテスト時も、他の誉搭載機と同じく、エンジン不調に悩まされたと書いてありました。
    ここからは飽くまで僕の考えなのですが、紫電11型の正規全備重量は、3750キロと、紫電改の4200キロより実に450キロも軽いので、これがテスト時の上昇限度に影響したのかもしれません。でも実戦でこの通りになったかどうかは疑問です。
    世傑の23ページにある紫電11型と紫電改の諸元表の全備重量の欄を見ると、何故か紫電11型の方にだけ、軽過重3413キロという数字が出ています。上昇限度12500メートルは、この状態で計測されたデータなのかも、とも思えます。

    フッフール

  2. これ、今まで誰も問題にしてないのが不思議なんですよ。
    紫電の上昇限度12500m。
    当時の計測データの信憑性にも関わる大ネタだと思うのですが・・・。
    無頼庵

  3. んでね。僕、開発が仕事なんで、その経験なんだけど、試作品って、いじくってるうちにダメダメの時に混じって、時折量産品を上回って、とんでもなく好調の時があるもんなんで、紫電の誉もそうかな、と。後は高度計がバカとか、あとは海軍各機は寸法データが結構大らかな扱いの様に高度データも大らか、とか
    無頼庵

  4. たまたまエンジン絶好調だった零戦が、単機で高高度偵察にきたF−13(B−29偵察型)を撃墜しちゃったこともあるので、そういうことはあり得ると思います。
    NX


Back