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833 太平洋戦争の後半、日本の対艦攻撃に対して、アメリカ海軍のF6Fによる迎撃よりも
艦船の対空砲火システムの方が、効果があったのではないでしょうか。マリアナの七面鳥射ちなんていってますが。350機なんてかなりの水増しで、実際は100機ぐらいではないでしょうか。F6Fの戦果の倍以上が対空砲火によるものではないでしょうか。皆さんおしえてください。

また当時のアメリカ海軍の対空砲火システムに、逆にアベンジャーやヘルダイバー
が、挑むとどうでしょうか。やはり日本の攻撃隊と同じ運命では」ないでしょうか。皆さんのご意見きかせてください。


バウアー中尉

  1. >アメリカ海軍のF6Fによる迎撃よりも艦船の対空砲火システムの方が、
    >効果があったのではないでしょうか。

    だったら、護衛空母なんぞ作らないと思いますが。
    F6Fが役に立たないなら、FM-2なんぞ、なおさら役に立たないでしょう。

    SADA

  2. 対空砲火には限界があるので、あらかじめ迎撃機で攻撃部隊の数を減らしておくことは効果があったと思います。
    迎撃機と対空砲火の戦果の比率がどの程度であったかは詳しくは知りません。
    要は攻撃目標たる艦隊に対してどれだけの攻撃機があれば飽和攻撃を仕掛けられるか?
    という点に尽きるのではないでしょうか?
    PT

  3. 更に言えば、仮に撃墜できなくても、雷爆撃機を追い回して照準させない、
    あるいは、爆弾、魚雷を回避の為に投棄させればそれもそれで立派に
    任務を果たしたと言えるでしょう。
    SADA

  4. ついでにツッコむと、
    350機ってのはマリアナ海戦全体での損害ですよね。
    このうち数十機は米機動部隊の追撃に対する迎撃戦闘で失われたものだったはずですが。
    また、帰還したものの、修理不能と判定された機体も含まれていると思います。
    勝井

  5. えーと350機の撃墜は、確かアメリカ海軍の艦上戦闘機の戦果報告で、
    昭和20年の2月16-17日の関東地方のアメリカ機動部隊の攻撃でも
    艦上機のあげた戦果の報告でも300機以上の日本機の撃墜が報告されていますが
    実際には、確か80機ぐらいの損害だったと思います。(まあこの場合は戦闘機
    同士の乱戦で厳密な比較にはなりませんが。)歴史的に見ても、大規模な空戦の
    戦果報告は、軽く2-4倍ひどいときには10倍以上の開きができます。
    マリアナ沖海戦の日本側の損害は、270-290といわれていますが、こう考えてみると実際のF6Fの戦果は100以下ではないかと考えました。そうなると対空砲火の方が
    より大きなダメージを与えたのではないかと思いました。

    確かに、御指摘のとおり、艦隊に攻撃をかける機数は、重要な問題だとは思いますが、1艦に一度に向けられる、攻撃はやはり限度があるのではないかとも思います。

    一番考えたのは、もしも菊水作戦時の大和にアイオワと同様な、40mm機関砲と射撃管制があれば、どのようであったのかと考えてみた次第です。


    バウアー中尉

  6. >当時のアメリカ海軍の対空砲火システムに〜 1艦に一度に向けられる攻撃は〜
     普通にやれば多分、質問文の通りでしょう。しかし、それが解っていて、指揮官が私なら、敵陣から少し離れたところで攻撃隊を展開させ、艦爆を前に押し立てて一気に全機突っ込ませます。飽和攻撃という名の力押しです。自軍全体の機数が圧倒的なら護衛艦から潰したりもします。敵陣中央を突破する頃にはかなりの数を失っているでしょうから、攻撃時もさほど混雑しないでしょう。かなり乱暴な展開ですが(^^;)

    >もしも菊水作戦時の大和〜
     結果としては大して変わらんと思いますよ。艦隊全体で考えると、日本の場合、対空火器の数が桁違いに少ないですし、VT信管も無く、輪形陣も米軍のようなORに基づいた、配置と役割分担のきっちりした物ではありませんでしたから。マリアナ沖の米艦隊の対空砲火は艦隊全体の仕事ですが、日本艦隊の対空砲火は基本的に自艦を守るためだけのものです。(少なくとも珊瑚海ではそうでした。また、機銃が中心だったので援護射撃ができない。)この差は大ききいでしょう。
     次いで、大和のみに焦点を当てますと、マリアナ沖他で米軍の輪形陣ですら突破した機があったのですから、たとえ大和にアイオワ並の射撃管制が敷かれていても、日本の輪形陣を考えるに、その効果には限界があったでしょう。輪形陣の中にいたミズーリ(だったと思う。)に特攻機が命中した例もありますし。
     などと偉そうなことを言っていますが、これは私の推論です。誰か菊水作戦時の日本艦隊の輪形陣の半径と特攻機が輪形陣を攻撃した際の到達機数と戦果のまとまった記録をご存じありませんか。これが解れば上記のこともそれなりにはっきりすると思うので。

    >1 恐れ多くも反論。これはちと極論過ぎるのでは?護衛空母の任務は防空だけではないですから。それに、対策はその数が多いに越したことはありません。艦隊の対空砲火は最後の砦でもあります。艦隊に近づけさせないことが最良です。
    tomo

  7. 当時の爆撃機搭乗員に取ってなにより恐ろしいのは敵戦闘機でしょう。
    対空砲火なら、投弾して逃げきるまでが勝負です。しかし、
    敵戦闘機は逃げても追って来るのです。

    米軍の対空砲は強力なように思われていますが、あくまで日本軍と
    比較した場合の話であり、当の米海軍はまだまだ威力不足と考えていました。

    http://www.epsnet.co.jp/~vought/ansq001/B1000679.html

    SADA

  8. 対空砲が無意味と言うのではないです。確かに敵機を阻止する手駒は多い方が
    いいのでしょう。が、「ゼロに勝算有り」とされた護衛の戦闘機隊に比べて
    「威力不足」対空砲の戦果の方が多いのではないか、と考えるのは
    さすがにF6Fをなめすぎではないでしょうか?

    と思い、1のような極論を書き込んだ訳です。

    SADA

  9. マリアナ沖に関しては興味があったので、戦果や損失を纏めた表を以前に作っ
    てました。

      時期    策敵  攻撃  迎撃   他  計   水偵
    11〜18日  5   0   0   8  13   3
    19日    11 214   0  45 270  13
    20日     5   9  24   7  45  15
    21〜25日  2   0   0   0   2   1
    合計     23 223  24  60 330  32
    「他」は対潜哨戒や母艦喪失、事故損失など

    このうち、攻撃隊の損失について補足しますと、一次攻撃隊は
    三航戦は64機中43機を喪失していますが。25機程度が空戦での損失と思わ
    れます。
    二航戦は、結局29機が進撃しますが6機を空戦で喪失しています(対艦攻撃実
    施せず)。
    一航戦は120機中(落後機除く)93機を喪失していますが、内約60〜70
    機が空戦によるものと推定されます。

    二次攻撃隊は大部分が敵接出来ず、対艦攻撃を実施た機は少数なので、概ね空
    戦での損失であると思われます。

    手ぬるい分析ですが、対空砲火での損失は50〜60機程度ではないでしょう
    か?
    tackow

  10. ついでなんですけども、米軍(58機動部隊)の損失です

     時期    策敵  攻撃  迎撃   他  計   水偵
    11〜18日  2  23   0   5  30   3
    19日     5  12  19   7  43   0
    20日     2 100   0   0 102   3
    21〜25日  0   2   6   5  13   0
    合計      9 135  25  17 188   6

    20日の攻撃の内、80機は不時着水での損失なんで番外とすれば、一連の戦
    闘(硫黄島攻撃等含む)での損失は母艦機全体の10%程度にしか過ぎません。
    tackow

  11. 皆さん活発なご意見ありがとうございました。

    しかしながら、自分としては、F6Fの優秀さは、もちろん
    認めますが。

    やはり、歴史的にみても。空戦の戦果の水増し具合という
    ことが頭をはなれず。(零戦のデビューの27機撃墜も怪しい)
    特にマリアナ沖海戦の数字から考えてみると、対艦攻撃の場合
    特に40mm機関砲にまっすぐに向かっていくわけで、旺盛な攻撃
    精神で、突っ込んでいけば、やはり日本海軍の肉薄爆撃や雷撃
    は、多くの損害は、避けることができないと考えています。
    (アメリカ海軍の爆撃や雷撃は、25mm機関砲の射程外からだと
    何かで読んだ記憶があります。)
    バウアー中尉


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