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今週(00/6/27)の週刊ワールドエアクラフトにて、 B−36の防御兵装が、胴体前後、上下の連装銃塔6基が、2基1組で並列配置されていることを知りました。 そこで疑問なんですが、並列とせずにすこし前後にずらした方が 射界が広がって使い勝手が良さそうに思えますが、 そうしなかったのは何故でしょう? 勝井 |
こてらじ
私は「4連装一基の方がいいじゃん」と思ってしまいました。
この銃塔は格納式ですから、
機体の開口部は小さくしたいし、昇降させるために軽くしたいところです。
そのために、出来るだけコンパクトにした、という事では無いかと思います。
あとは、こてらじさんと同じ。
どんべ
それに上でも書かれている通り、どうせ水平方向の死角はゼロなわけですから、機内スペースの方が大事でしょう。乗員の移動にも長い〜ダクトを使ってるぐらいの飛行機ですから。
胃袋3分の1
機内スペースが必要だってんならもう少しデカくしてもさしたる差はなさそうに思うので。
この銃塔、格納式&全自動ということなので、その辺りに何かヒントがありそうな気はしてます。
並列配置は、左右同時攻撃への対処であろうとは想像できます。
ただ、一方からのみ接敵されるって事態になれば、機銃の半分が遊んでしまうのは面白くないな、てのが質問の動機です。
勝井
並列にした場合、銃塔の穴は同じ隔壁区画に設けられることになりますから、補強材の共有とかケーブル等の引きまわしやなんかで、ずらして別区画にするよりも軽く作れるのではないでしょうか。
Schump
B-29 も遠隔操作銃座ですが、下方銃座の照準はどうやったか気になりませんか?
まさか逆さにぶら下がって頭だけ照準窓から出していたわけではなし。
B-29 は後部胴体側面左右にに半球形の窓がありますが、あの内部に旋回照準器が
装備されており、そこからの指令が銃座に送られる仕組みになっていたのです。
しかし B-29 の下部銃座は「前後」に付いているのに照準窓が「左右」というのは
何か妙なんですよね。全部銃座は左舷、後部銃座は右舷という風に担当を持って
いたのか、それとも左右機銃員が呼吸を合わせて銃座の制御権を渡し合っていた
のか、はたまた左右から襲撃する敵機に対し一人の機銃員がコマネズミのように
左右の照準器に飛びついて交互に射撃していたのか(これは考えにくい)、これ
に関してはまだ答えを得ていません。B-36 の銃座が左右並列に装備されていた
というのは知りませんでしたが、ひょっとすると B-29 の遠隔銃座の運用実績が
反映された結果かもしれません。
>ただ、一方からのみ接敵されるって事態になれば、機銃の半分が遊んでしまうのは面白くないな、てのが質問の動機で
>す。
さて、一方からのみ接敵されるって事態になるでしょうか?自分が銃手になって 360 度
照準機を振り回して迎撃機を警戒していると考えてみてください。編隊のまわりじゅう
敵機やら味方の援護機やら区別のつかない小さな機影がありとあらゆる方向に飛び交って
おり、どれがいつこちらに向いて突っ込んでくるかわかりません。それに迎撃機が有功
射程に入っている時間なんて数秒以下です。敵機の攻撃方向が確定してから銃座を回し
たって間に合いませんし、そんな事やってる間にも反対方向からも別の敵機が迫って
きてます。敵機がそれとわかるよう発煙筒でも引いてくれて、「今から攻撃するよー」
と律義に単縦陣になって同方位から順々に突撃してくれれば、銃手の仕事もずいぶん楽
になっていいのですけどね。
戦闘時間単位のはるかに遅い艦船ならいざ知らず、秒単位で攻撃目標が変化する空中戦に
おいて、旋回銃座の火力集中というのはあまり意味がないと思いますが。
※相手が動きの遅い地上目標ならガンシップ的用法もあるでしょうけどね。
ささき
実のところ、この上面図みて真っ先に僕が連想したのは、
英ド級戦艦の梯形配置主砲群なのでした。
確かに艦船と航空機では全く事情は異なりますねぇ。
勝井
> B-29 は後部胴体側面左右にに半球形の窓がありますが、あの内部に
> 旋回照準器が装備されており、そこからの指令が銃座に送られる仕組みに
> なっていたのです。
> しかし B-29 の下部銃座は「前後」に付いているのに照準窓が「左右」
> というのは何か妙なんですよね。全部銃座は左舷、後部銃座は右舷という風に
> 担当を持っていたのか、それとも左右機銃員が呼吸を合わせて銃座の制御権を
> 渡し合っていたのか、はたまた左右から襲撃する敵機に対し一人の機銃員が
> コマネズミのように左右の照準器に飛びついて交互に射撃していたのか
> (これは考えにくい)、これに関してはまだ答えを得ていません。
ささきさんこんにちは。みなとです。こちらでははじめまして。
B29のリモート機銃の照準機に付いては、大戦中、Boing社の太平洋地区のREP
だった方に直接お話しを聞いたことがあります。
B-29のリモート機銃の照準機は、胴体中央部の観測窓以外にも、
もう一つあります。 機首部、ノルデン爆撃照準機の斜め右上、コパイロット席の
前です。 ざっと言って、機首から照準可能な11時から1時方向を機首の照準機、
1時から5時、及び 7時から11時を胴体中央の観測窓、ここまでが照準機に同調した
リモートコントロール銃座の守備範囲で、尾部の銃座については専門の射撃手が
直接、照準/射撃を行った、と伺いました。
守備範囲の引継ぎついては、インコムで連絡を取りながら行ったそうです。
みなと
みなと
あれほどの大直径プロペラを高速にマッチングさせているとなると、
低速での効率は相当にトホホだろうと思うのですが……。
そういえばTu−95はどうやって離陸しているんだろうか……。
たかつかさ
おぉ、みなとさんサンクスです。長年の疑問が少し解けました。
あの丸い機首最先端にも照準器があったのですね。B-29 は後期型では前上方銃座だけ4連装に強化していますから、ヘッドオン攻撃にはほとほと悩まされたらしいです。
守備範囲の引き継ぎは具体的にはどうやっていたのでしょうか?それぞれの照準器に各銃座の連動スイッチが付いていて、「ジョニー、3時上方からジャック!1番3番を渡すぞ、撃ちまくれ!」「こちらマイクだ、2時下方からトージョーが来る!2番を渡してくれ!」みたいな交信で銃座の制御権を渡しあっていたのでしょうかね?
ささき
関わらず当時の羽田空港の一番長いランウェイ以外では離陸できない、という話が佐貫又男先生の
本に記載されていたことがありました。
回答になっていませんが、御参考までに。
大塚好古