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813 新、旧式を問わず飛行機のボディー(胴体)の長さは何を基準に決まるのですか?単純に重心との関係ですか?
主翼、尾翼の長さ(面積)については解るのですが。
イマジン

  1. 重航空機の胴体はfuselageであってbodyではない、という愛のないツッコミはともかく、通常形式の場合、重心から後の胴体の長さは下の式を基準にします。

    水平尾翼面積=主翼面積×主翼の空力平均翼弦÷(重心から水平尾翼の空力中心までの水平距離)×水平尾翼定数(0.6〜1.4程度:重心位置によって異なる)

    垂直尾翼面積=主翼面積×主翼幅÷(重心から垂直尾翼の空力中心までの水平距離)×垂直尾翼定数(0.05前後)

    ただし、重心以前の胴体の平面投影面積は水平尾翼の、側面投影面積は垂直尾翼の作用を阻害しますから、これに応じた修正を加えます(例:液冷フォッケの尾部延長)。
    操縦性との関係でいえば、運動性を高くしたい場合には短めの、安定性をとる場合には長めの後部胴体を選択します。

    他に胴体の長さを決める要因としては、積載物の形状と量、燃料搭載量、操縦席からの視界(特にレシプロ単発機の前部胴体)、降着装置(前輪式は鼻が長い傾向)、ジェットエンジンの給排気効率(例:MiG-15)等があるでしょう。
    Schump

  2. ご存知かも知れませんが、カーチス SB2C ヘルダイバーが異常な短胴になったのは空母のエレーベーターサイズに制限されたためです。
    ささき


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