QQCCMMVVGGTT
807 スピットの楕円翼は、工作の手間の割に性能に結びつかなかったと以前ここで議論されましたが、
では彼女の高性能の秘密は、エンジンに全てが集約されてしまうのでしょうか?
勝井

  1.  「以前の議論」を知らないのですが、
    「主翼平面形」が「工作の手間の割に性能に結びつかなかった」
    (私は「工作の手間…大・効果…小」と考えます。少しは効果はあったのでしょう。)
    事を理由に、「高性能の秘密は、エンジンに全てが集約されてしまう」と考えるのは、
    あまりにも短絡的では無いですか?

     スピットの空力的特徴として真っ先に上げられるのは、主翼平面形では無く
    翼厚比が小さい、すなわち翼が薄いという事です。

    …私のレベルではここまで。続きをどなたかお願いします。
    どんべ

  2. スピットファイアをハリケーンと比較するか、あるいはP51B以降と較べるかによって答えが違って来ますよね。
    BUN

  3. ↑わかった!
    師匠、違うんです。
    スピットファイアをハリケーンと比較するか、
    あるいは「P-51A」と較べるかによって答えが違ってくるんです。
    つまり、
    ハリケーンに対するスピット→空力的・その他で優れている
    P-51Aに対するスピット→機体の設計で負けてもエンジンで勝ってしまっている

     ただし、スピットの初飛行は1936年であり、1940年初飛行の
    P-51と比較するのは無理があるような気がします。
     また、究極的な設計であるP-51に対し劣っているからと言って、
    スピットの設計に見るべきものが無いとは決して言えないはずです。
    どんべ

  4. 1940年に初飛行の機体と比べるのがフェアではあると思います。
    ただ、楕円翼に関して言えばちと「止めるのが遅かった」とは思います。
    三菱の堀越技師は96艦戦を最後に、愛知では99艦爆を最後に
    楕円翼を止めています。
    ホーカー社はテンペストでも楕円翼を継続しましたが……。

    だからと言って効果が無いと言う意味ではありません。
    「テーパー翼の揚抗比改善に楕円翼がもっとも効果的であると
    言うのは誇張された意見である」と言うことであって、それ以上でも
    以下でも無い、そう思っておきましょう。

    たかつかさ

  5. 9型はP51Bと8型はP51Dと比較すればよし。
    びたふく

  6. いやアスペクト比をむやみに大きく取る事ができない条件ならばもっとも効率的だとは思いますよ。捻り下げをつけたテーパー翼よりも上は上。ただし工作上の手間という物も考慮した場合にそれだけのメリットはないという事では。
    舞弥

  7. レン・デイトン 「戦闘機」で、始め直線テーパー翼で設計されていたものに、機銃4基増設の仕様変更があり、これに対し薄翼のままで増設スペースを確保し、かつ主脚も突出部無く翼に収めるスペースを確保したら、結果的に楕円翼になった、と読んだ記憶があります。
    どうなんでしょうか。
    松木

  8. スピットファイアの主翼は翼厚比13.5%などという第二次大戦中のレシプロ戦闘機の中では最も薄いものであるという点を忘れないでください。ハリケーンを性能的に上回った最大の理由はここにあります。
    それから、原設計が5年も後のP-51より全体的な空力設計で劣っているのはしかたがないことではないでしょうか。
    あと、楕円翼に関しては私は舞弥さんと同意見です。
    胃袋3分の1

  9. ↑回答に慣れてないんで、ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、
    私が言いたかったのは、この胃袋さんの回答の内容とほぼ同じです。
    どんべ

  10. >7.に関して
    自分も同様の記事を読んだことがあります。設計者が厚翼で失敗した経験からの薄翼だそうです。また、12.7ミリを八挺翼内に装備したP-47も楕円翼風になってます。翼の弦長を確保して翼厚比を押さえたまま、機銃を収納する狙いもあったと考えられます。
    やんた


Back