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803番に便乗して、初歩的質問。 ウェストランド・ホワールウィンドについて簡単に解説して下さい。 (外観形状意外、ほとんど知りません。) どんべ |
やっぱり(?)駄作機だったのでしょうか?
どんべ
1936 年に英国空軍の双発単座戦闘機計画の指示を受けて開発着手。初飛行は 1938 年 10 月 11 日。エンジンは 885hp のロールスロイス・ペリグリン(隼)双発。ちなみにこのマイナーなエンジンは実用機ではワールウィンドに使われたのみ。1940 年 5 月から生産が開始されたが航続距離の短さ、高々度性能の悪さが災いして活躍の場は少なく、ペリグリンエンジンの生産停止もあって 144 機(116 機という資料もあり)で生産が打ち切られた。1942 年中頃からは爆撃装備を追加した通称「ボマーウィンド」が英国本土からフランス沿岸のドイツ航空基地襲撃に参加したが、1943 年までにはほとんどの部隊から引き下げられ、No.263 飛行隊で細々と使われ続けたにとどまった。
全長 9.8m, 翼幅 13.7m, 乾燥重量 3768Kg, 標準重量 4698Kg, 最大重量 5175Kg(爆装時), 最高速度 580Km/h(4500m), 航続距離 1300Km(作戦半径 240Km という資料もあり), 武装イスパノ Mk.II 20mm 機銃×4, 250Kg 爆弾×2。
・・・ということです。ところで本来 Warbirds の目玉である筈の「航空機データーベース」には空欄が目立ちますよね?データベース充実計画をスタートさせません?!
ささき
ささき
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vought
1.マーリンの生産に引っ張られてエンジン生産数が少ない
2.そのエンジンが気難しい
3.エンジンに合わせた機体だったんで潰しがきかない
4.双戦ってやっぱ単戦に勝てないじゃん
5.双戦と単戦って乗り方違うじゃん
6.No263とNo137だけしか使っていないこと
などが理由だとか。
4は単純に戦績の結果で、結果空き巣狙いの戦闘爆撃機に。
5はバトルオブブリテンにあたって、
「ダンケルクで鍛えた単戦パイロットを、双戦パイロットとして1から教育するのか?」
という疑問から双戦が冷遇され、No263はグラディエーターでノルウェーに行って壊滅状態で帰ってきて再編は実質0からなのでホワールウインドが配備されたとのこと。
ただし、20mm4門という重武装は出現当時のイギリス戦闘機としては最強であり、
# ただ、各砲60発(計240発)なんだけど
前縁スラット、ファウラーフラップの採用で低速でも良好な操縦性を持っていた、
退役まで殆ど改修されていない完成度の高さなど、
# 前述の通り改修する余地もないので、見捨てられていただけかも
誇れる点もあるようです。
tow
ギクッ!
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ギクギクッ!!
胃袋3分の1
ささきさん、towさん、有難うございました。
高性能って言うんだか、使い途が無いって言うんだか、
良くわかんない飛行機ですね、これ。
どんべ
高度4500mまで5.8分と、スピットファイアMk1をしのぐ上昇力を誇っていましたが、既述の理由により、運用は困難であったでしょうね。
個人的にはボーファイターみたいにブリストル・ハーキュリーズあたりのエンジンに換装してでも活躍をして欲しかった機体ですが、爆弾搭載量と必要な滑走路距離の長さがネックか?
tomo