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日本機の20mm機銃が米重爆に効果が薄かったのは何故でしょう? 勝井 |
ささき
何を持って効果が薄かったと言うのでしょうか?
たぶん日本軍の米重爆撃墜戦果に占める使用火器で見れば
各種20mm機銃が上位だと思います>別に数えたわけではないけど
SUDO
それによると、20mm弾の効果が薄かったのは、
炸薬の爆発力が過大で、命中個所で燃料が漏洩する前に着火薬の黄燐が燃焼してしまうためで、
この対策として、空気信管を考案して燃料が漏洩してから着火するようにした
とのことです。
これを焼夷通常一型弾と呼び、戦争末期に使われ、効果があったそうです。
出典:零戦搭乗員会編「海軍戦闘機隊史」
をう、自分で解答見つけちった。
ささきさん、SUDO記者、サンクスです。
ついでといってはなんですが、この情報の真偽の検討、お願いできます?
勝井
やんた
http://www.platon.co.jp/~vought/kunimoto/kaigun/99-20_rekisi.html
また空気信管については白金の空気断熱を利用したもので、陸軍が昭和 19 年から利用していたという話が乗っています。
http://www.platon.co.jp/~vought/kunimoto/rikugun/sinkan1.html
しかし話としては辻褄も合っており信用できると思います。ちなみに英軍では早くから瞬発信管の威力不足を認識しており、1942 年にはイスパノ 20mm 用に遅延信管を備えた焼夷徹甲弾 SAP/I を採用しています。
ささき
その本、ワタシも持ってますが、全体的に記述は信用出来るのではないかと
思いますけど。
takukou
舞弥
と思ったんですが、「戦史叢書」には昭和17年夏に焼夷通常弾一型が
採用され、焼夷薬を改良し一層威力の増大を図った二型が昭和19年に
なった採用された。とあるなぁ。
さぁ、勝井山。どっちがホントだろう、、、
takukou
1型弾は採用は17年夏でも(あるいは「内定」の意味かも)、末端まで行き渡ったのは戦争もかなり後半戦に入ってから、ということかもしれません。
んで、昭和19年ともなればB29の情報や独での戦略爆撃&邀撃戦のニュースも入ってきてるでしょうから、炸薬の威力向上を図ったのは当然でしょう。
こんなところでいかが?
さすがにこんな重箱の隅な情報を検討できる資料はいくつも所持してないんで完全に推測ですが。
勝井
米重爆の防御力は恐るべきものです。この迎撃機のパイロットは「あんなに撃ち込んだのにまだ飛んでやがる!」とさぞや驚いたことでしょう。しかし、十数発もの炸裂弾を喰った機内はどんな惨状になっているでしょう?乗員が無傷で済んだとはとても思えませんし、エンジンがいつまで持つやら、無事に英本土に帰りつけるかどうかわかりません。無事に帰還したとしても乗員のうち何人かは病院送り、機体だって修理の限界を超えてスクラップかも知れません。
…さて、この迎撃は「効果があった」でしょうか?それとも「効果が薄かった」でしょうか?戦略的に見れば充分な効果があったと思いますが、とかく迎撃側というのは「目に見える戦果」を欲するものです。手負いにしながらもあと一歩で重爆を逃した迎撃側としては「あれほど撃ち込んだのに…機銃の威力がもっと高ければ…」と思うのではないでしょうか。
日本軍の目から見れば高初速・高発射速度で弾道性がよく、軽量弾頭ながら炸薬容量の大きな MG151/20 は夢の機銃でした。その 151/20 を持つドイツ軍ですら「機銃の威力不足」は問題となっており、30mm MK108 の大量配備や 37mm, 50mm 級の機関砲を抱えた「シュツルムボック」重戦、果ては迫撃ロケット Gr.21 から R4M, X-4 空対空弾までにエスカレートしています。
必ずしも「日本の 20mm」の効果が薄かったわけではないでしょう。B-17 でも B-29 でも 20mm の直撃を受ければ「かなりの損害」を受けます。ただ、「一発で空中分解」して「目に見える戦果」につながるほどの威力はなかったため、迎撃機の乗員から「威力不足」の苦情が挙げられ、更なる大威力兵器の開発が促進されたのではないでしょうか。
ささき
確かに墜ちなくても相当に損害を与えたケースってのは少なくないと思いますが、
「墜ちてない」以上弾丸を撃ち込まなければなりますまい。
(プロペラが回ってない、位はっきりした状況にならなければ、
「もうとりあえず撃ち込む必要なし」なんて判断は戦場では不可能でしょうから)
となると1機にかける時間はそれだけ長く必要になる道理です。
すぐに効果が出ない→1機を処理するのにかける時間が長くなる→他の敵機の侵攻を許す
ですから、やはりすぐに火が出ないなら「効果が薄い」になっちゃうのでは?
(すみません、微妙にいいたいことが上手く書けてない気がします。
上手く真意が伝わってくれればいいのですが)
勝井
推測ですが、これは捕獲機かそれに類するものではないかと考えています。なので、あの射弾も訓練実包のようなものかと思うのですが、いかがでしょう。
こてらじ