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F−4ファントムの水平尾翼が下側にさがり、主翼の先端がはねあがっているのはなぜですか。 イマジン |
1)大迎角を取ったときに水平尾翼が主翼後流に隠れてしまって効かなくなる
2)さりとて水平尾翼の位置を下げるには改設計の手間がかかりすぎる
3)そこで「どんな迎え角でも水平尾翼の一部しか主翼後流に隠れないように」斜めに取り付けることにした
4)ところがこの水平尾翼が負の上反角効果を発生し、ロール安定が低下した
5)そこで外翼に上反角をつけて相殺した
つまりは泥縄です。
Schump
世の中何が幸いするか分からんなぁ
勝井
ささき
陵風
ひとつは傾いたときに下がった側の翼が水平に近くなる、すなわち揚力の垂直成分が大きくなることによる横安定の回復で、これは「上半角があり、かつ上向き揚力の翼」で正となるものです。
もうひとつは、上がった側の翼の側面積が増えたときに、機体の傾きに伴って発生する横滑りによる横風を受けることによって横安定を回復するもので、これは上反角さえあれば、翼断面・迎角に関わらず発生します。
さて、水平尾翼は対称翼型か若干の下向き揚力の翼として作られていますから、もともと後者の過程による上反角効果が卓越しています。しかもF-4のように極端な下反角がある場合は、後者の過程による「下反角効果」が完全に優位になるはずです。
Schump