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758 五式戦の後期生産型の風防はファストバック型から水滴型に改良されましたが,どれくらい軽くできたのでしょうか?
フッフール

  1. 後部胴体形状の変更は「五式戦」になる以前、「三式戦二型改」のときに行われています。ハ140の生産遅延で「首なし」になった生産済みの三式戦胴体にハ112を載せたのが五式戦ですから。胴体の太さが変わったとはいえ、飛行機の胴体なんてガランドウですから重量的にはほとんど変わっていないと思います。断面積が減ったぶん助骨材も多少減らすことができ数キロくらいは軽くなったかも知れませんが、空力的影響のほうが遥かに大きく有為な性能差には現れなかったと思います。
    ところで三式戦二型改や五式戦について「ファストバック型」と「水滴風防型」には特に呼称が変えられていませんね。両者のあいだにどのくらいの性能差があったのかも寡聞にして知りません。おそらく終戦直前の非常に慌ただしい時期だったため、悠長に形番を振ったり性能差を測定している余裕がなかったのではないかと思います。
    ささき

  2. ささきさんいつも有り難うごさいます。今まで僕は50キロ位はいけるかも!?と思っていましたが,やっぱりそんなに軽くなるわけないですよね。^^;
    数キロというとちょうど自転車1台分位ですから,上昇力や運動性はほとんど変わらず,むしろ速度は少し落ちたかもしれませんね。
    あと,水滴風防の新規生産機は,初めから主翼のホ103を撤去した機体もあったそうです。
    フッフール

  3. 日本で買った「世傑」NO.17「飛燕」P.17 に各タイプの仕様一覧表がありますが、やはりII型改に関して前期型と後期型の記述は分けられていません。「備考」に一言書いてあるだけ。うーん…。参考になるかと思って P-51 の乾燥重量を比べてみました。

    P-51B-1-NA 3103Kg
    P-51C-10-NA 3168Kg
    P-51D-25-NA 3231Kg

    B-1 と C-10 の違いはエンジンが V-1670-3 から V-1670-5 に換装されたこと、燃料タンク容量が増えたことで、これが 65Kg の重量増加になっているようです。D-25 と C-10 は胴体形状と機銃装備数を除けばほぼ同じ。二挺増えた 12.7mm 機銃が一挺 29Kg ですからこれを差し引くと C 型 3168Kg、D 型(M2x4) 3173Kg。なんだ 5Kg 増えてるじゃないですか?ガンベイやガンマウントの重量とか、垂直尾翼のヒレの重量かなぁ…まぁ、3 トンの 5Kg ですから 0.17% で誤差範囲くらいのものでしょう。飛燕のファストバック型と水滴風防型の重量差も、この程度のものだったのではないかと推測します。

    ささき

  4. 誤記訂正、P-51C と P-51D のエンジンは V-1650-7 です。
    ささき


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