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五式戦の後期生産型の風防はファストバック型から水滴型に改良されましたが,どれくらい軽くできたのでしょうか? フッフール |
ところで三式戦二型改や五式戦について「ファストバック型」と「水滴風防型」には特に呼称が変えられていませんね。両者のあいだにどのくらいの性能差があったのかも寡聞にして知りません。おそらく終戦直前の非常に慌ただしい時期だったため、悠長に形番を振ったり性能差を測定している余裕がなかったのではないかと思います。
ささき
数キロというとちょうど自転車1台分位ですから,上昇力や運動性はほとんど変わらず,むしろ速度は少し落ちたかもしれませんね。
あと,水滴風防の新規生産機は,初めから主翼のホ103を撤去した機体もあったそうです。
フッフール
P-51B-1-NA 3103Kg
P-51C-10-NA 3168Kg
P-51D-25-NA 3231Kg
B-1 と C-10 の違いはエンジンが V-1670-3 から V-1670-5 に換装されたこと、燃料タンク容量が増えたことで、これが 65Kg の重量増加になっているようです。D-25 と C-10 は胴体形状と機銃装備数を除けばほぼ同じ。二挺増えた 12.7mm 機銃が一挺 29Kg ですからこれを差し引くと C 型 3168Kg、D 型(M2x4) 3173Kg。なんだ 5Kg 増えてるじゃないですか?ガンベイやガンマウントの重量とか、垂直尾翼のヒレの重量かなぁ…まぁ、3 トンの 5Kg ですから 0.17% で誤差範囲くらいのものでしょう。飛燕のファストバック型と水滴風防型の重量差も、この程度のものだったのではないかと推測します。
ささき
ささき