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抽象的な質問で答えにくいとおもうのですが、空母と空軍基地ってどっちが有利だとおもいます? (ヨーグモス) |
大型機運用出来ないし・・・
やっぱ、なんとも言えないのでわ?
takukou
圧倒的に空母です。沈みはしないものの、位置が最初から露呈しており、警戒あるいは迂回も容易な陸上基地に対して、一時間もあれば数十キロも移動してしまう航空基地である空母はそれこそ無敵の存在です。
また、航空機運用能力は通常の前線飛行場よりはるかに優秀なのが普通ですから、正規の空母に対抗できる航空機運用能力を持った陸上基地は、後方の大規模基地(鹿屋とか)か、ラバウル等の近接した複数の大飛行場群以外には無いでしょう。
史実でも、空母機動部隊は陸上目標の攻撃に於いて有力な陸上の航空基地を圧倒しています。また、米機動部隊はレイテ海戦時にルソン近辺の日本側飛行場群を「短期間には潰しきれない目標」として非常に警戒した事実があり、神出鬼没の空母部隊に対して対抗しうるのは目標を分散できる複数の有力飛行場からなる大規模飛行場群しかないのでしょう。
BUN
・移動基地として機能し、航続距離の長い航空機による燃料等のコストのかかる作戦を行わなくて済む。陸上基地から発進する場合に比べ燃料を節約でき、その分武装を増やすことも可能。
・相手国が人工衛星等による十分な索敵能力を持たない限り、陸上基地に比べ所在がわかりにくい。
欠点として
・搭載機の大きさ、重量等の制限が厳しい(エレベーターやカタパルトの能力により決まってくる)。また、搭載機にはカタパルト発進のための脚の強化や主翼折曲げ機能等の装備を施さねばならず、その分価格が増す。
・空母の装甲は薄く魚雷、爆弾等で被弾した場合脆弱。陸上基地の場合、分厚いコンクリートハンガーを設け、その中に格納することもできる。
・陸上基地の場合、ある程度長期間持久できる補給物資倉庫を造っておくことができるが、空母の場合、洋上で輸送艦から補給を受けるか(荒天の場合難しいなど制限がある)、補給可能な港に立ち寄ることが必要で、陸上基地に比べ特定地域で長期間の作戦を行うのに難がある。また、空母では大型の整備工場のある陸上基地ほど十分な搭載機整備ができない。
2番目と3番目の欠点を補うため、各種水上艦艇と連合した艦隊を編成することが必要となるわけですが、本土から遠く離れた孤島に応急的な前線陸上基地を造るのと、必要に応じて空母機動艦隊をその地域に派遣するのと、戦略面、運営コスト面など色々な観点から、どちらが有効か考えるべき問題ではないかな? 陸上基地と言ったって大きなものも小さなものもあるし。
アリエフ
陸上基地で空母ほど大量の航空機を運用できるものは極めて限られますし、
艦首を風に立てられる空母はそれだけ急速に発艦を完了させられます。
そして防御力に至っては、空母と護衛艦よりなる機動部隊の対空火力は
飛行場のそれなど次元の違うレベルの数と密度です。
陸上基地の利点は「沈まない」その1点に尽きますが、運用できる機数には
物理的に制限があります(空母は数を集めれば理論上無限の航空機を送り出せます)。
史実においても100機以上の航空機を運用する大基地が機動部隊の数の前に屈服した例はいくつもあります。
勝井
東洋書林刊「現代の航空戦-湾岸戦争-」によると湾岸戦争では空母は補助
的にしか使われていなかったそうです。はっきり理由としてあげられている
のは積載量の関係で2〜3回程度の攻撃で弾薬と燃料がなくなってしまうとい
うことです。また、母艦の脆弱性も意識していたようです。
超大型空母を一群2〜3隻で展開できる米軍でさえこのように考えていると
したら、他国ではその数分の一しか展開できませんから、米国を除けばやは
り陸上基地のほうが有利と考えるべきでしょう。
フォークランド戦争のときでもアルゼンチン本土ともっと距離が近ければ
あのサッチャーでも遠征は無謀だと考えたのではないでしょうか。
tk
考えてみれば高速空母機動部隊は太平洋の離島争奪戦という特別な環境の
中でできあがったものではないでしょうか。現在の米軍部内ではコストパフ
ォーマンスが著しく悪いと考えている人もいるそうです。
太平洋戦域での空母機動部隊の戦い方を見ると、悪く言えば弱いものいじ
めや奇襲によるカウンターといった戦法を得意にしています。BUNさんが
言うように「ルソン島」を要警戒としたのは裏返えせばヘビー級同士の殴り
合いには向かないと考えることができます。
基地間隔の遠い太平洋では、相手が地積の小さな離島の基地だという前提
であれば無敵なのは事実でしょう。
tk
現代の戦闘機は離れた基地から出撃しても集結が大戦中に比べて極めて容易になっているのです。
少なくとも戦力の集中という観点からは、空母機動部隊のメリットは相当減殺されているといえましょう。
勿論、戦後、地上基地の支援・収容能力が大きく向上したという側面も見逃せません。
勝井
ただ、湾岸やユーゴの米軍の事例で言うなら
比較的整った飛行場を用意できるならって前提がつきます
それが可能な政治力が有るならって事ですね
フォークランドの英軍に
「空母なんか要らないよ
空中給油機つけてファントムを待機させればOKさ」
って言っても張り倒されるでしょう
空母は手近に飛行場を用意するための一つの手段なのです
だから、別の方法で飛行場を用意できるなら『要らない』のは事実です
ただ、フォークランドのそれのように
例え、空中給油でどんなに長距離を飛べようとも
迎撃戦闘等の緊急性の高い戦術的状況に応えることは困難ですし
湾岸のように適度な位置に空軍基地があればこれは解決しますが
その出撃拠点を作り上げるにも時間がかかります
即応性が高いのが空母戦闘団というパッケージの利点でしょう
空母と言うパッケージを空軍より『強い』とか『弱い』と見るのでは無く
そこにいきなり航空基地を送り込めるというポイントで見ると良いのでは?
その航空基地としての能力が
本格的大規模飛行場より見劣りするならば
数量で補うとか、より高性能な空母を建造することで解決します
空母の特性の持つ問題ではないのです
空母の特性上の問題は『高価』だって事だけです
空軍基地なんか無くても、湾岸戦争もユーゴ空爆も可能で
(単に空母を多数ローテーションすれば解決する)
空軍機が活躍したのは、展開させる時間が有ったからなのです
この時間が空母の値段であり
あとは、その『時間』を買う必要が有るのかどうかがポイントなのでしょう
SUDO
アリエフ
バルカン重爆が空中給油駆使してはるばるアルゼンチンへの爆撃を敢行した、という話を聞いたことがありますが、
本作戦への評価のほどはいかがでありましょうか?
勝井
勝井
あー何考えてレス打ってたのかさっぱりわからーん!
勝井
当時の日本のマスコミでも結構大きく取り上げられましたから。
3Vですか。やはり、人間も飛行機も長生きすれば良いことがある
と言う事でしょうかね?
takukou
(N)