731 |
ある程度技術レベルを落とせば、日本にもVT信管の開発・実戦化は可能だったでしょうか? 例えばタ弾などに積み込めば、対重爆用の効果的な迎撃手段になりえたかもとも思うのですが。 勝井 |
であるならば、高射砲弾のように巨大なGは加えられず、技術的ハードルは極めて低くなると思うのです。
仮にこれを実現したなら、次は噴進弾に搭載し、
空対空あるいは艦対空ロケット弾に発展させることもできたと思います。
勝井
空気の入った真空管(どこが真空やねん…)が珍しくないんですから。
あと、よくわからないんですが、日本が実用化できていた波長帯でVT信管、できますか? 確か、VT信管に使ってたような短い波長はモノになってなかったような…。
まなかじ
勝井
BUN
勝井
takukou
私も有眼信管の空対空への応用は難しいと思っていました。しかしドイツでは Me163B が速すぎて射撃タイミングが合いにくい問題の解決策として、重爆との「すれちがいざま」を光学的に検出し機銃・ロケット(R4M)を斉射する装置を開発中だったようです。だからもしや有眼信管も…でもまぁドイツも結構トンデモな研究をやってますから、必ずしもドイツ人がやっていたから現実性があるとも言えませんけど。
ささき
結局VT信管の開発、何らかの方法で当時の日本に実用化可能だったでしょうか?
Gの問題は質問文中の設定ならクリア可能と思ってますから、探知法の選択次第ですね。
光学系での探知は少々無理があることはわかりましたが、他の方法ではどうでしょう?
勝井
ささき
(1)電波利用
クーゲルブリッツ、地対空ミサイル、ライントホターおよびバッサーファール用
カカドゥ(オーストリア製)、空対空ミサイル、Hs298用
(2)音響利用
パイチェ、プファネンシュテール
(3)その他
クラニッヒ(機械式)、
このうち音響式のパイチェは敵爆撃機のプロペラ音、100から200Hzの音をとらえ
るもので、長さの異なるワイヤを何本かミサイル本体から張り出していました。ミ
サイル自身が発する風切音がじゃまになり、それを除去するためにフィルターをつ
け、それにより目標からの距離7から10mでミサイルを爆発させるものでした。
プファーネンシュテールでは音の振動感知にプラスチックの薄膜を利用し、クラ
ニッヒと共にパイチェを元に開発されたといわれています。
また、ミサイル用とは別に磁気式近接信管を実用化して魚雷で使用していますね。
国江