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以前の紫雲の質問の質問のログを見て思ったのですが、 日本海軍の偵察機には複座機と三座機があります。 この2種類のコンセプトの違いは何なのでしょうか? また、三座以上の機種のほとんどが三座偵察機としての条件(速度は除く)を 満たしていたようですが、 複座の99艦爆・彗星・流星などは、複座偵察機としての条件を 満たしていたのでしょうか? どんべ |
三座以上:専門の偵察員(=爆撃照準手)が搭乗し、雷撃・水平爆撃・哨戒・索敵が可能。
複座:固定機銃を有し、急降下爆撃・地上銃撃・機動空中戦が可能。
三座偵察機の簡略機材として哨戒・索敵に使用する他、要地への強行偵察にも適する。
などといった虫のいい事を考えていたように思えるのです。
これを水上機にまで求めて、訳が解らなくなったのが「紫雲」と「瑞雲」であるような
気がするのですが。
どんべ
二座、と三座の違いですが、海軍は陸軍の試作研究方針に当たる、性能標準というものを作成して、随時改定を続けていました。各航空機の仕様、性能はこうした大方針を反映したものなのです。
その中で、二つの種類の水偵が生まれたのですが、二座水偵は主に複数で弾着観測をするのが本来の仕事で、観測任務についた機を援護する為に空戦性能も要求されています。また、二座水偵は短距離偵察、軽い攻撃任務も仕事のうちとする、陸軍の軍偵にどこか似た任務の機種です。瑞雲もこうした軍偵的任務の延長上に見ると理解しやすい機体です。
これに対して、三座水偵は遠距離を進出して扇形に広がる索敵線を展開するのが第一の仕事です。マリアナ沖海戦等では母艦から発進する九七艦攻と共に索敵線を構成しています。
艦爆は二座の為、偵察任務には殆ど使われていません。彗星は高速を見込まれて転用された機体で例外的存在と言えます。流星は場合によっては偵察任務にも流用されうる機体だと考えられますが、彩雲の存在があり、今までの艦攻よりは偵察任務のウエイトは小さかったと思われます。
BUN
追加質問をさせて下さい。
1.艦爆の無線機は、2座水偵より劣る物だったのでしょうか?
また、単座戦闘機の物と比較して、どうだったのでしょう?
(3座機の無線は陸攻と同クラスと聞いております。)
2.「陸偵」と呼ばれたものが、陸軍の「司偵」に相当すると考えていいわけですね?
お手数ですが。
どんべ
taka
空一号が潜水艦搭載機用の小型無線機(零戦も搭載)で短波専用、
空二号が二座機用で長中短波兼用で、弾着観測時の妨害に対抗して電波の一挙転換可能、
空三号は三座機用で能力の大きい長中短波兼用、
空四号は飛行艇、中攻用で更に能力の大きい長中短波兼用です。
陸偵については陸軍の司令部偵察機とよく似た任務を計画されていましたが、
実際に「要地隠密偵察」を実施し、成果も上げていたのは伊号潜水艦搭載の零式小型水上偵察機でした。
BUN
な覚えがありますので、過去のQ and Aを探されると良いと思います。
今泉 淳
師匠。5号とか9号とかも御教授願えれば幸いなのですが。あと8
号なんかも(こりゃ関係無いか)。
takukou
4号はやっぱり味方だと思います。
4.の回答ですが、三座の構成は、中村、市村、森田で三座です。
BUN
ささき
ここにややこしいウソを書かないでください。
質問者
さて母艦上の99艦爆には前路警戒任務が与えられていた(割には例が少ないように思いますが)のですが、艦攻には偵察任務につく編隊が最初から決められていた様です。単機で長距離進出し、移動する敵を見つけ、なおかつ移動する母艦へ帰り着く為には航法専任者のいる三座機が必要とされたと同時に、索敵任務はある程度の熟練度が要求され、急な転用は無理だったからでしょう。更につけ加えると三座水偵より長距離の索敵を行うのは陸攻と飛行艇で、三座偵察機が偵察機の理想形だった訳でもありません。最後に、三座筆頭の中村座は時代によって名が異なり注意が必要です。
BUN
桃水軒
ささき氏の言っておられるのは、「コント55号」ですね。
あまりにもひねっているので、理解するのに3時間かかりました。
真面目に読んでる(つーか、暇。)質問者より。
どんべ
桃水軒