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以前こちらお勧めいただいた「基礎航空工学(鳳文書林)」110ページには、 「なお、垂直降下の場合にはL≒0ともなるから、一般に機首を下げようとする ゼロ揚力モーメントが働く。従って、降下中は操縦輪を引いて上げ舵にしておかなければならない」 とあります。加速中か終極速度になってからなのかは明示ありませんが、文脈からは、垂直降下一般と 読めます。 一方、垂直に達しない急降下で加速中は下げ舵でないと軸線が上ずりますよね? とすると、 上記記述が加速中も含む場合は、 加速しながら非垂直降下、機首上げモーメントを下げ舵で押え込みつつ無理に降下角を 深くしていくと、垂直降下になった途端に舵が逆転する、 終極速度限定の場合は、 加速しながらの降下では降下角による舵の逆転は起こらないが、 少なくとも垂直降下では、終極速度到達時に舵の逆転が起こる、 非垂直降下で同様かは不明、 と思えるのですが、どなたかこのあたり御教え願えませんでしょうか? はたの |
つまり、主翼が揚力を、尾翼がダウンフォースを発生しているならば
角度が垂直でも機首上げモーメントが生じます。
「垂直になった途端」では無く、「垂直降下させようと揚力ゼロにした時に」
と言うことになるでしょう。
たかつかさ
端的に言うと、対気速度があるからには揚力(翼水平面に垂直な力)は発生するのでは
ないか、と思えるのです。
それとも、垂直降下時に当て舵しないとだんだん背面になっていく、ものなのでしょうか?
はたの
1.まず水平直線飛行の状態では、その対気速度でA.主翼の揚力(上向き)とB.尾翼が生む力(上か下向き)及びC.機体重心に作用する重力(下向き)のモーメントがつり合い、姿勢が変化しない
2.この状態から飛行方向を鉛直下方に変えると、飛行方向に対する姿勢を変えようとする力としてはC.の重力の効果はなくなり、主として機体前部に働く抗力で頭を押さえられると、機首を下げる(背面に向かわせる)向きのモーメントが残る
と結論できます。ただし、垂直であろうとなかろうと降下を続けると対気速度が増加して、機首が上向きになってくるのではないでしょうか。
垂直と非垂直の間、あるいは終極速度と到達前の速度の間に不連続があって「垂直降下になった途端に、あるいは終極速度到達時に舵が逆転する」というのは合理的ではなく、逆転は対気速度の増加につれて連続的な変化として起こると考えます。
パパ
もう少し考えてみます。
はたの
ダンガーj