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米軍のテストで疾風が689キロ出したそうですが、烈風はどうだったんでしょう? 疾風怒濤 |
現存写真ではプロペラ等が欠けた状態ですので、接収したとしても飛ばすまでには結構手を入れなければならず、かつ見るからに技術的に見るばきものがない機体なので、結局放置されたものと思われます。
もし、完全体(+スペアパーツ)であれば特に革新的な機体ではなくてもテストしたでしょうし(まさに疾風)、革新的な機体であれば直して飛ばそうともしています(震電(結局駄目)、キ83等)。
Schump
どの程度の性能を発揮したのでしょうか?
勝井
思います。
別の言い方をすると、
「ハ45装備のA7M1はかなりの向上が有得るが、
ハ43装備のA7M2はそれよりは小さい」
だろうと思います。
と言うのは「みつびし航空エンジン物語」(アテネ出版)の設計者の
回想録によれば、三菱ハ43はオクタン価92に対して設計されているからです。
もちろん設計値よりもONR(オクタン価要求値:これより低いと機嫌を損ねると言う値)が高くなってしまうのはありがちなことです。
ただ、100オクタンを前提にした設計のハ45よりはまだ
ONRが低いだろうと思います。
そして、ONRを越えた値の燃料を与えても出力は上がりません。
(改造すれば別です)
たかつかさ
燃料で動かしてみたデータはあるのでしょうか?
それがあれば各エンジンのONRの見当がつくのですが……。
さらに補足:ONRを越えた燃料を入れて出力があがることもあります。
個体差に埋没する程度のものですが……。
たかつかさ
フッフール
だとしたら米国風に計ったら多分650は出たのではないでしょうか?
Alphabeta
(あるいは、非実用的な)ものなのでしょうか?
ただ、私は米軍の測定条件について知りませんので、どなたか
ご教示くださいませ。
零戦の米軍データが日本側データよりも低いことと言い、
さほどの変りがあるとは思っていないのですが……
ちなみに、プロペラ効率が同一であると仮定するなら、
627km/hと650km/hとでは所要馬力が
11パーセント違います。
空気抵抗面積で言うと……すみません、眠いので
どなたか計算してください^^;
たかつかさ
実質同じのはずの英国用マートレットと米国F4Fを比較すると
計測高度が多少低かったり、発動機が異なるのですが
1830-90も1820-40も1段2速で与圧高度もほぼ同じで馬力も同等です
性能差は殆ど無いと見てよいと思いますが、こんな数字です
F4F-3A 自重2366kg 全備3119kg 502km/4880m R1830-90
Martlet1 自重2217kg 全備2750kg 492km/4570m R1820-40相当
Martlet2 自重2424kg 全備3407kg 472km/3960m R1830-90相当
Martlet4 自重2619kg 全備3585kg 480km/4270m R1820-40相当
-3AとM1は計測高度が近い
-3AとM2は発動機同じ
米海軍は英海軍よりは甘い計測なんではないかと思います
もっとも、M1とM4は同じ発動機でこの数字ですから
英海軍も全備状態からは離れている可能性は有りますね
英空軍がP-39を導入して文句つけたら
英軍より1t軽い状態で計測したと弁明したそうですから
P-39Dの、自重2480、全備3723から考えると、両者の計測条件が想像できます
オマケ
疾風の624kmの計測条件は判らないのですが
試作4号機が631kmを出したときは、ブースト+350、高度6120m、重量3794kg
ちなみに疾風は自重2698kg、全備重量3890kgです
SUDO
・わりと調子の良かった火星を搭載した雷電も大幅にスピードアップしていること。
などから、720Km/hは確実でしょう。(勘です。)
だったら、震電なんかすごいでしょうね。
P47NやP51Hなど問題にならんでしょうね。
スピロヘータ