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622 Ju-87G型の37mm機関砲には一門あたりどのくらいの弾丸を積んでるんでしょうか?また37mm機関砲は非常時空中で切り離せる構造になっていたのでしょうか?
いのしし

  1. 大日本絵画エアロ・ディテール11“ユンカースJu87D/G”P77によると
    一門12発です。「爆弾懸吊/投下器、および翼内武装を撤去し」とありますから
    投棄可能とは思えません。
    KI-100

  2. 文林堂「世界の傑作機No.11ユンカースJu87スツーカ」によると1門あたり6発(榴弾と徹甲弾を交互に3発ずつ)ですね。弾薬の大きさからいって、弾倉にはたしかに6発しか入りそうにありません。また、取付けですが、思いっきりボルトで固定してあり、到底空中投棄はできませんね。
    Schump

  3.  BK3.7 37mm 機関砲は Flak18 対空砲の機関部を流用したもので、ポッドは6発弾倉を上下2段に重ねており1門あたり12発の装弾数を持っていたはずです。また弾倉の反対側には発射後の薬莢とクリップを回収する(機体損傷防止のため)収納部があるため、外見的には4本の弾倉を持っているように見えます。
    ささき

  4. ↑最初二段重ねかなとも思ったのですが、装填状態のマガジンが写った写真を見ると、「上下幅いっぱい・中央に」弾薬クリップが入っているように見えるのです。とすると、クリップ1セットを使い終わったあとに、第2セットのクリップは中央位置にずれてくるような機構になっているのでしょうか?
    Schump

  5. 今改めて資料を見ていますがクリップ収納庫は弾倉より薄く、薬莢は格納されず排出されるそうです。イラストを見るとクリップ収納庫は弾倉底部と同じ高さにあるので、最初の6発を撃ち終わったあとは(11年式軽機のように)自重落下によって次のクリップが降りてくるのだと思っていましたが?
    この資料というのが胃袋さんから送って貰った誌面のコピーで、出典がわからないのですよトホホ。胃袋さーん、見てたら教えてくださーい!(笑;一応メールで問い合わせてみます)
    ささき

  6. すいません、便乗質問ですが。これって攻撃するときは連射するんでしょうか。連射するとあっという間になくなってしまいそうですが。ルーデルなんかはどうしていたのでしょう?単発でも撃てるのですか。
    sso

  7. ささきさん>
     出典は「航空機メカニカルガイド」(新紀元社)です。で、作者はですね、
     国江隆夫さんですね。ですから、内容的には信頼できると思います。
     と、いうことですので、国江さん、お手数ですがご覧になっていたらフォロー
     をお願いします。m(_'_)m
    胃袋3分の1

  8. >胃袋さん、ささきさん

    元凶の私からも、よろしくお願いしますm(_ _)m
    Schump

  9. ssoさん>
     BK3.7は発射速度が80発/分なので、一降下で1問あたり2,3発撃てればいいところじゃないでしょうか。ということで、1発ずつ射撃することもテクニック的には可能ですね。
    胃袋3分の1

  10.  BK3.7cmは3.7cm対空機関砲Flak18を航空機用に利用したもので、地上で使用す
    る時とは上下を逆さまにして搭載されています。英語ではクリップと訳されることが
    多いのですが、実際には一枚の大きな板に弾薬を一発ずつ挟むクリップがついており
    、この板を私は保弾板と訳しております。この保弾板一枚に6発の弾薬が挟み込まれ
    ており、この保弾板2枚が横に並んで押し込まれています。この保弾板は前の保弾板
    とは2カ所の爪でひっかかるようになっており、保弾板が機関砲によって送られるよ
    うになっているので、空薬夾だけが排出され、保弾板は機関砲の反対側、つまり左翼
    側の収納部に納まるようになっています。

     じつは何年も前、この保弾板が一枚だけ弾倉に入れられていると誤解されていたこ
    ともありましたが、それは整備中の写真をよく見ないで判断されたものでした。実際
    には2枚で入っており、またJu87Gのマニュアルでもそのようになっています。また、
    機関砲が投棄されるという説もありますが、マニュアル等では確認できません。ただ
    し、主脚は胴体着陸に備えて爆破ボルト(火薬を仕込んだボルト)によって投棄できま
    ことが実機でも確認できます。また、ドイツでは固定脚は海上で着水時も危険である
    ため投棄できるようになっており、その点ではJu87の艦載機型であるC型等もそのよ
    うになっていたということが公式文書で確認できます。
     なお、Ju87GのBK3.7cmについてはエアロディテール11のJu87D/Gのp62もご覧くだ
    さい。
    国江

  11. 国江さん、誠にありがとうございます。

    >保弾板が一枚だけ弾倉に入れられていると誤解

    世傑No.11のP.75の写真がまさにそれのようです。
    Schump

  12. 国江さんありがとうございます!断片的な資料だけ見たので私もかなり誤解していたようです。
    BK37の発射速度には160発/分というデータもありますが(E.Guestin 氏による)、これは
    両翼合わせての発射速度なのでしょうかねぇ?!
    ささき

  13. 国江さん、詳細な解説ありがとうございました。助かりました。
    胃袋3分の1

  14. 追加の回答です(発射速度と単射について)
     現在、せっかく手元にあったJu87G型搭載砲BK3.7cmのマニュアルが行方不明にな
    っていますので確認できませんが、アメリカとドイツで出版されている航空機銃の
    本によると、データ及び理論上の発射速度は140発/分で、実際には80発/分となって
    います。また、連射の他に単射もできたとされています。
    国江

  15.  ルーデルの著作を以前読みましたが、それによると、標的の戦車部隊の後方より超低空で接近し、一撃かけて飛び抜けるという方法が書いてあったと思います。
     みなさんおっしゃるようにあの37ミリは対空砲の改造ですから発射速度が遅く、一撃かけるのに1〜2発しか撃てなかったと書いてあったと思います。
    ぱんてる


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