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607 素朴な疑問なのですが、DHモスキートは水に浮きますか? 
まなかじ

  1. 答えにならないのですが、お世話になっているまなかじさんのご質問は奥が深いですね。
    モスキートというのは、木製の機体でしたっけ?いずれにしても、上手に不時着した後しばらく浮いているという意味でなくて「水浸しにしても浮いているか?」というご質問でしょうね?
    ということは、全構成部品の体積の総和とそれらの重量との関係ですね。木材の比重もいろいろありますし、モスキートの部品や材料のデータがそろうか、実際に浮かんでいたとか沈んだとかいう記録が見つけるか、RAFに問い合わせればわかるでしょうか。
    EAW

  2. ↑(すみません。訂正)「見つける」→「見つかる」
    EAW

  3. 全金属製の飛行艇だって水面に浮いているわけだから、大抵の飛行機は比重1以下で、機体が損傷し機内に水が入らない限り水に浮くはず。ところで、F4ファントムクラスの最大離陸重量20トンのジェット戦闘機の場合でも、その体積は20立方m(長さ20m、高さ及び幅共に1m)の直方体を上回ると考えられるから、比重は1以下となる(大雑把な推定だが)。また、モスキートの木製外板はバルサを芯にして、それを樺の合板で表と裏から挟んで圧力成型したものであり、この外板同士は接着剤で強力に接着しています。十分な防水効果があったと思います。
    アリエフ

  4. (追加)しかし、実際、不時着水したときそのまま浮いていられるかは、吸気口等、機体の開口部から機内に水がどれくらい浸入するかによって決まってくるのだろう。これは機体内部の密閉度に関わる問題であり、全金属製か、木製かはあまり関係ないだろう。
     なお、B747のようなジェット旅客機の場合、着水してもエンジンの中に水が入る位で浮力を維持できるのに対し、ジェット戦闘機の場合、機体全体に比べてエンジンの空気ダクトが比較的大きいから、そこに水が入ると浮力を失い沈んでしまう可能性がより高い。

    アリエフ

  5. アリエフ様のご考察、なるほどと納得です。で、機体の損傷が小さい場合は、不時着水後に(時間の長短はあっても)とりあえず浮くのが普通と思いますが、まなかじ様が特に木製の機体をとりあげて質問していらっしゃるのは、1.に書きましたように「水浸しになっても浮いているか?」という意味かと愚考いたします。この条件では、どんなものでしょうか?
    EAW

  6. 気密が保たれている間はアリエフさまのおっしゃる通り、木製機か全金属製機かにかかわらす浮くのでしょうから、問題は気密が破れた場合なのでは? まなかじさまのご真意は?
    木材の使用量や割合が正確に判れば、比重を計算できるでしょう。樺って何樺かお分かりになりますか? 
    木材の比重は樹種、個体、部位、乾燥法(普通に乾かした気乾比重と加熱乾燥した全乾比重)などによります。手元の資料だとバルサだと気乾比重で0.16です。樺は、日本では用材としてあまり重視されないことから手元に数字がありません。一般的な広葉樹は0.5〜0.8ぐらい。ただし、樺類だと、柔らかい(つまりおそらく軽い)シラカバから硬い(おそらく重い)マカンバ、ミズメザクラとではおおきな差がありそうです。英国産またはカナダ産の材と思われますが、樹種の特定が必要です。



    はたの

  7. これわかんないと思います。他の要素はともかく木材以外の構成部品の体積は多分誰にもわからない。なので最初にEAWさんが書いたように実際の例がどうだったか調べるしかないのでは?
    舞弥

  8. あるいはこれもEAWさんが触れたように、全構成部品の重量と材質を調べてそれを積み上げるという方法もあるけど、考えただけで怖い。「リング」の10倍は怖いです。
    舞弥

  9. これも簡単とはとうていいえませんが、1木材の量 と、2軽金属の量 3鉄の量 のうちどちらかが判れば、自重から差し引いて、なんとかラフになら。
    やっぱりDHに聞くほうが早いかも。

    はたの

  10. モスキートはイギリス製、カナダ製、さらにはオーストラリアでも作られて
    ますから、原料の木材の樹の種類は特定できないと思いますが・・・。

    SADA

  11. はうっ。なんか、すごいことになってますが、つまり、浸水しても浮いてるかどうか、ということなのです。
    アリエフさんご指摘の如く、モスキートの合板は軽量化のためにバルサ材を使っており、広葉樹材(樺とは知りませんでしたが)でサンドしてあるもので、浮力が大きいのではないか、と。
    たとえば、偵察/爆撃タイプのモスキートが燃料切れで不時着水して、機首キャノピーが割れるか外れるかした場合、胴体内部は満水になるでしょう。このとき、主翼や胴体の合板の浮力(及びカラの燃料タンク)で機体を支えきれるかどうか?
    また、被弾して不時着水した場合、もしかしたら飛行艇よりも格段にあてになる(艇体に穴があいてれば飛行艇は沈没しますから…)のかもしれない、などなど、ちょっと気になる妄想が…。

    まなかじ

  12. モスキートの場合、外板以外の部分で、箱型の主桁にはスプルース(トウヒ、エゾマツ)が、リブは樺の合板が使われていたそうです(航空機メカニカルガイド(国江氏著)による)。しかし、SADAさんの御指摘の通り、生産国や工場によって使った木材の種類に違いがあるのかもしれない。

    アリエフ

  13. 根拠なしの妄想でいいのなら、「エンジンがもげたら浮いている」ような気がします。
    それと、樹種に関してですが、特定できなくても、たとえば仕様が判ればおおまかな比重はわかると思います。比重と強度とはだいたい比例しますので。仮に材種が樺の中で微妙に(シラカバとかのはみ出し者は別として)異なっても、どうせ厳密な計算するわけではないのでなんとかなるでしょう。たふん浮く/どちらもいえない/たぶん沈む、ぐらいでなら。
    はたの

  14. アリエフ様と同時カキコでした。
    エゾマツの比重は手元にはありませんが、強度などから類推すると、針葉樹の中でも軽いほうのようですね。0.5をやや下回るあたりかと。でも、バルサとはかなり違ってきますが。
    はたの


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