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素朴な疑問なのですが、DHモスキートは水に浮きますか? まなかじ |
モスキートというのは、木製の機体でしたっけ?いずれにしても、上手に不時着した後しばらく浮いているという意味でなくて「水浸しにしても浮いているか?」というご質問でしょうね?
ということは、全構成部品の体積の総和とそれらの重量との関係ですね。木材の比重もいろいろありますし、モスキートの部品や材料のデータがそろうか、実際に浮かんでいたとか沈んだとかいう記録が見つけるか、RAFに問い合わせればわかるでしょうか。
EAW
EAW
アリエフ
なお、B747のようなジェット旅客機の場合、着水してもエンジンの中に水が入る位で浮力を維持できるのに対し、ジェット戦闘機の場合、機体全体に比べてエンジンの空気ダクトが比較的大きいから、そこに水が入ると浮力を失い沈んでしまう可能性がより高い。
アリエフ
EAW
木材の使用量や割合が正確に判れば、比重を計算できるでしょう。樺って何樺かお分かりになりますか?
木材の比重は樹種、個体、部位、乾燥法(普通に乾かした気乾比重と加熱乾燥した全乾比重)などによります。手元の資料だとバルサだと気乾比重で0.16です。樺は、日本では用材としてあまり重視されないことから手元に数字がありません。一般的な広葉樹は0.5〜0.8ぐらい。ただし、樺類だと、柔らかい(つまりおそらく軽い)シラカバから硬い(おそらく重い)マカンバ、ミズメザクラとではおおきな差がありそうです。英国産またはカナダ産の材と思われますが、樹種の特定が必要です。
はたの
舞弥
舞弥
やっぱりDHに聞くほうが早いかも。
はたの
ますから、原料の木材の樹の種類は特定できないと思いますが・・・。
SADA
アリエフさんご指摘の如く、モスキートの合板は軽量化のためにバルサ材を使っており、広葉樹材(樺とは知りませんでしたが)でサンドしてあるもので、浮力が大きいのではないか、と。
たとえば、偵察/爆撃タイプのモスキートが燃料切れで不時着水して、機首キャノピーが割れるか外れるかした場合、胴体内部は満水になるでしょう。このとき、主翼や胴体の合板の浮力(及びカラの燃料タンク)で機体を支えきれるかどうか?
また、被弾して不時着水した場合、もしかしたら飛行艇よりも格段にあてになる(艇体に穴があいてれば飛行艇は沈没しますから…)のかもしれない、などなど、ちょっと気になる妄想が…。
まなかじ
アリエフ
それと、樹種に関してですが、特定できなくても、たとえば仕様が判ればおおまかな比重はわかると思います。比重と強度とはだいたい比例しますので。仮に材種が樺の中で微妙に(シラカバとかのはみ出し者は別として)異なっても、どうせ厳密な計算するわけではないのでなんとかなるでしょう。たふん浮く/どちらもいえない/たぶん沈む、ぐらいでなら。
はたの
エゾマツの比重は手元にはありませんが、強度などから類推すると、針葉樹の中でも軽いほうのようですね。0.5をやや下回るあたりかと。でも、バルサとはかなり違ってきますが。
はたの