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もうひとつ。急降下時の最大制限速度の縛り等を考えると、降下角が垂直に近いような場合の「パワーダイブ」は降下開始直後を除けば、あまり大きな意味はないと考えていいのでしょうか。自然落下のみによってもすぐに制限速度に達してしまうとすれば。言いかえると、敵から逃れるための降下の開始直後以外に、「パワーダイブ」が有功とされる戦術的シチュエイションはあるのでしょうか。 はたの |
当然ですが、逃げる奴を追うときにも有利です
基本的に速度を稼ぐこと、速度を喪失しないことが空戦の基本です
急降下中という直線運動は加速可能な状況ですね
そこで動力を使わないのは、それこそ考えられないことでしょう
すぐに到達するとの事ですが
空気抵抗があるんだから1Gで加速はしないでしょうし
戦闘速度・巡航速度は250-450ぐらいです
制限速度まで上乗せするには、1Gでは約10-15秒必要では?
SUDO
舞弥
たとえば戦闘機が友軍上空を哨戒中に、かなり下方に、爆撃針路に入りつつある、あるいは入っている敵機を発見したとします。で、横転降下から急降下で襲うとします。むろん、相対的な位置や運動の関係でケースバイケースなるのはわかるのですが、原則として、パワーをかけるのかどうか、が気になったのです。たとえば高度差が1000〜2000メートルあるとして、時間が節約できるほうをとるのか、より安定したアプローチをとるのか(ダイブブレーキがなければ、針路を変えずには減速できず、すると過速による浮きあがり以外にも修正べき要素が増える)、ということです。
派生的にもひとつ伺いたいのですが、引き起こし時のGの大きさは、その後ズーム上昇できる高さつまり運動エネルギーの残り量に現実的に意味のある差をもたらすのでしょうか。おそらく、大きなGを発生する時には、理想値にくらべて揚抗比が悪化するためだと推察するのですが。だとすると、低Gで緩い弧を描くと、進むべき距離が長くるわけで、その分の損失とも打ち消しあいそうな気がします。この点ついてもお答えの追加をいただけると嬉しいのですが。
はたの
それから引き起こし時のGですが、「大きなGを発生する時には、理想値にくらべて揚抗比が悪化する」というのはなぜかというと、高いGをかけるとそれに比例して高い揚力を得られる反面、それの2乗に比例して誘導抵抗というオマケがついてきてしまうからです。なので高いGをかければかけるほど、「運動エネルギーの残り量」は少なくなります。
あえてここまで。
ところで私が引き起こし時のGについて2.で書いたのは、降下角が深いほど引き起こしの量も大きくなるという意味なので念のため。
舞弥