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先日アエロバテイックを観にいきましたが参加機の何種類かの飛行機のエルロンに取っ手の様な物が付いて いましたが、これは何ですか。 エキストラ |
アエロバティクス専用機は、素早く高いGをかける必要があります。しかし、近年の機体では、推力重量比が1前後になろうかというプロペラ後流が動翼を中立方向に常に押さえつけているため、いきなり大きな動翼をここに突き出そうとしても重くて動きません。
そこで、小さい翼面であるスペードを先行させて(よく見るとスペードの空力中心は動翼ヒンジの前)弾みをつけるわけです。また、プロペラ後流はプロペラ回転方向にねじれる流れですので、その影響を緩和する役目もあるようです。
ほかに操舵補助の工夫としては、動翼後縁にエンピツ等を貼り付けて臨時のガーニーフラップ(動翼に空気流がまとわりつくようになる)をつくったり、そもそも動翼後縁をナマクラに設計して、層流域を拡大させたり(ホンダCR-X等のしっぽ切り落とし処理と同じ)しています。
Schump