それはきっとバトル・オブ・ブリテンにおけるＢｆ１１０のことでしょう。
この双発戦闘機は、元々はちゃんとＤｏ１７やＨｅ１１１などの爆撃機の護衛につけたのですが、あまりの機動性・運動性の悪と低性能がたたって、イギリス空軍のスピットファイア、ハリケーンにまったく対抗できず、自分すら守れないというていたらくで、一緒についてきていたＢｆ１０９に護衛されるという醜態をさらしました。
もちろん、すぐに爆撃機護衛任務から引っ込められたことは言うまでもありません。
胃袋３分の１

　Me110です。「重武装の高速機で敵戦闘機を蹴散らすのだぁぁぁ」と勇躍イギリス上空に出陣したはいいが、スピットどころかハリケーンに比べても優速ではなく、結局Me109が一緒にいてやらないとやられてしまう、ということになりました。
　これ以後、Me110は、戦闘爆撃機やレーダー夜戦に活躍の途を見出すことになります。
Schump

ゴミ
Ｊｕ８８夜戦型です。ＡＤ大戦略９８　１でこれを作ったときは悲惨でした。
２の場合は使い道が出来たけど。
Ｊ

メッサーシュミットＢｆ110で間違いないと思いますが、これはドイツ軍がこの飛行機の空中戦での使い方を誤ってたことによる部分もあるのではないでしょうか。
中高度での格闘戦に投入すれば双発の有利さを全く生かせず、逆に旋回半径の大、横転の遅鈍など、不利さだけが目立つのは当然。
ＢＯＢ当時はＢｆ110の高高度性能は抜きんでて随一、高度差を生かした一撃離脱であれば降下加速も早くて、降下速度も大。火力も大きく、短時間射撃でも破壊力を期待できるし、機首に集中なので、一撃離脱でも狙いやすい。
米陸軍Ｐ−38がそうしていたように、巡航高度を7000以上にとって、急降下一撃離脱に徹していれば、ほとんど無敵じゃなかったでしょうか？
まなかじ

＞３．
　ゲームを信じちゃいけません。Ju88は有能な夜間戦闘機です。
（モスキートNFほどではないけど）
　夜間戦闘機には強力な火力が必要な上、機上レーダーが
必須になるようになると、非力で搭載力に乏しいBf110は
性能低下が激しく、徐々にJu88へと改変されていきます。

＞５．
　レン・デイトン（だったっけ）の「戦闘機」にもそういう分析を
した箇所がありましたね。ただ、加速が鈍かったようなので、
爆撃して、運がよければ一撃を逃げて帰る、というのが限界だったと
思いますよ。

SADA

typo。一撃を逃げて帰る→一撃をかけて逃げ帰る
SADA

さらにtypo。(^^;;

＞５．→＞４．
SADA

確か爆撃隊から「戦闘に入るとすぐ戦闘機がどこかへ行ってしまう」という不満を聞いたゲーリングが、「戦闘機は爆撃機の側を離れるべからず」という命令を出していたはずです。これでは優位高度からの一撃離脱などやりたくてもできないでしょう。
ささき

＞＞３．
＞　ゲームを信じちゃいけません。Ju88は有能な夜間戦闘機です。
って・・・２をやったら有能だって分かるんだけど？
Ｊ

−＞９．のＪさん
だからゲームの優劣で実機を見ちゃいけませんって。
夜の空中戦と昼の空中戦は全く別のもんです（戦闘機に要求される資質が昼と夜では全然
違います）、この違いは大戦略の様なゲームでは再現されていませんし、空中戦自体が単
に出会ったユニット同士のパラメータの優劣で勝敗の判定をしているだけですから。
夜の空中戦と昼の空中戦の違いについては、腐っても（言い過ぎか？）戦闘機として設計
されたBf110が夜間戦闘機としては爆撃機のJu88に主力をとって代われたのが両者で必要と
される資質の違いを物語っています。
そのJu88夜戦も昼間にP-51Dの護衛付きのB-17を襲ったらカモにされますから、要は使い方
次第です、これは大戦略の様なゲームでは再現されていません。
（でも夜フェーズってあったけ？、最近プレイしてないので忘れた）

佐藤利行

ゲームで強い兵器は、そのようにゲームデザイナーが設定するからで、別に、実物の強さとは関係ないですね（笑）。もちろん、実戦で弱かった兵器がゲーム上でやたら強かったりすれば、「このゲームは史実と違う。リアリティがない」という評価を受けたりもするでしょうが、ゲーマーのほとんどは、（ここで熱心に解答を書きこんでいる皆さんに比べれば）全然史実には疎いので、あんまり史実に忠実にするよりは、兵器の特徴を強調（デフォルメ）した設定にして、戦闘を派手に盛り上がるようにゲームデザインするものです。昔よく大戦略をやりましたが、あんな少ないパラーメータで、よく各兵器の特徴（例えばレオパルト２とＭ１Ａ１の違いとか）を出してるなぁ、と感心したものです。
(N)

＞夜の空中戦と昼の空中戦は全く別のもんです＞この違いは大戦略の様なゲームでは再現されていませんし、
そうですか？まだあれでもリアリティ不足ですか？
夜戦が活躍できるんだからリアルさが上がったはずですが・・・
まあ、飛行機が１日も飛んでいるとか変なとこはあるけど。
Ｊ

↑「戦闘機に護衛される戦闘機」に「Ju88夜戦型」と答えていることがそもそもの誤りでは？

ところで、爆撃隊に対し、Bf110が先行して迎撃隊を一撃離脱で威嚇、混乱させ、爆撃隊その
ものはBf109に護衛させる、というのはどうでしょう？戦力が足りないか。
一見の客

＞↑「戦闘機に護衛される戦闘機」に「Ju88夜戦型」と答えていることがそもそもの誤りでは？

　うーん、そうなんだけど、ゲームで発生した現象を実際のことと
混同しているみたいだし・・・。

＞ところで、爆撃隊に対し、Bf110が先行して迎撃隊を一撃離脱で威嚇、混乱させ、爆撃隊その
＞ものはBf109に護衛させる、というのはどうでしょう？戦力が足りないか。

　そのとおりです。護衛戦闘機を爆撃機の倍（だったと思う）付けないと
爆撃機の損害が増えることが経験上明らかになってきました。
　バトルオブブリテン末期には、爆撃機の出撃機数は戦闘機の不足に
よって制限されているのです。

SADA

話を本題に戻して…Bf110が甚大な被害に直面し、Bf109の直援を付けてまでなお爆撃機援護を強いられた理由の一つには、ゲーリングが個人的に「駆逐戦闘機」構想に入れ込んでいたことがよく挙げられます。大馬力・重武装・高速の双発戦闘機という構想はあながち間違いでもなかったのですが、その機体をして「爆撃機にピッタリ付いて離れるな」という命令を下すあたり、WWI 戦闘機乗りだったゲーリングの編隊空戦に対する理解の限界を示していると思います。
ささき

↑(追記)だいいちバトルオブブリテン頃には Bf110 は既に旧式化しており、速度も武装もスピットファイヤに負けていたのです。「高速」の優位を失った双発戦闘機に勝ち目はありません。のちの東部戦線ではロシアの旧式戦闘機 I-16 や I-153 相手に昼間制空戦闘機に返り咲きましたが、それもわずかな期間だけでした。
ささき

そして後継にＭｅ２１０、Ｍｅ４１０が作られましたが、どちらも余り活躍できませんでした。
２１０は操縦中にいきなり失速するなど常識はずれのトラブルがあいついだり、４１０はさらに改良を重ねた物ですがぱっとせず、
昼戦はＢｆ１０９、Ｆｗ１９０にとって替れず、夜戦はＪｕ８８にとって替られてしまったのです。
Ｊ

Me210/410 は欲張りすぎて平凡になってしまった典型ですね。戦闘機のくせにダイブブレーキを備えていたり、機首下面(なんでそんな位置に？！)に爆弾倉があったり、胴体側面(なんでそんな位置に？！)リモコン銃座を備えていたり。BK-50mm機関砲を積んだ「シュツルムボック」仕様なんて個人的には萌えますが、戦闘機としての評価は P-38 や モスキートに比べてかなり見劣りしますね。
ささき

ダイブブレーキの件は初耳でした。
急降下爆撃もカタログ上はできるはずだったんですね。
ウーデットの悪弊がこんなところにもあったんですね。
Ｊ

Me210/410の悲劇は「小さく作りすぎた」ことにもあります。
おかげで装備品スペースが必要なレーダー夜戦に転職することができず（計画段階で敗戦）、「白昼B-17編隊にW.Gr21ロケット弾チューブ下げて（＝鈍足・高々度性能劣化）突っ込む」などという、護衛のP-51が大喜びの作戦行動で被害を増やしています。
Schump

日本海軍が専門なもんで、からっきしこの方面は分かりませんが、Me262の
離陸時にFw190に上空警戒をしてもらったとか何かで読んだ記憶があります
が(SWOTLにもそういうシナリオがあったはず)、これは事実でしょうか。

# 「護衛」と呼ぶかどうかは微妙なのですが。
今泉　淳

↑ありました！割と有名な話ですが盲点になってました(^^;)。確かこの任務に試作品の Ta152 まで投入されたんですよね。
ささき

↑パペガイ・シュタッフェルですね。なるほど、モロに戦闘機に護衛されるドイツ空軍戦闘機ですね…。やられた。
Ｂｆ110についてですが、あくまでプラモで見て、の話で恐縮なんですけど、フジミのにしろイタレリのにしろ、高速戦闘機を狙ってる割にはやたらと主翼の翼厚が厚いような気がします。実機はどうなんでしょうか？
まなかじ

いいんですよ。厚くって。あとで層流翼をやって失敗している位ですから。しかし、機体下面を深紅に塗って白のストライプが入るこの部隊のＦｗ１９０Ｄはたまりませんね。ＷＷIかと思ってしまう。
ＢＵＮ

あ、ごめんなさい！層流翼はＦｗ１９０系統です。でも１１０の翼はあれくらいでＯＫのはず。
ＢＵＮ