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レシプロ機の最高速度記録は1969年にF8F−2ベアキャット改造の民間レーサー機が出した776.4kmとなっていますが、大戦時のP−51Hの最高速度は784km、試作機のXP−51Fが793km、XP−72が789km、イギリスのスーパーマリン・スパイトフルMk16が795km、マーチンベイカーMB5のテスト機が779kmとなっています。それなのにベアキャットのものが記録になっているのは何故なのでしょうか。記録として認められるには特別な規定 でもあるのでしょうか?(例えば一定時間その速度を保たなければならないとか)それとも戦時中だから公式記録と認められなかったとか?どなたかその理由をご存じの方教えて下さい。 山城扶桑 |
ささき
・高度不問の15km(または25km)水平直線飛行(対気)
・海面高度(昔は50ft、現在は150ft以下のはず。記憶モード失礼)の3km水平直線飛行(対地。風の影響を考慮して往復測定)
があります。このうち後者を「絶対速度記録」と呼ぶこともあり、ベアキャット改「レアベア」の855.22km/h(これも記憶モード)が現在の最高記録です。
また、ご指摘の戦闘機の記録は、正式の測定ではなく、水平ダッシュ中一瞬にせよ出した(メーター読み+後で気圧等考慮して補正)、というだけのものです。
Schump
細かい規定は覚えていませんが、確か100m程度の低高度で距離1q程度のコースを往復し、その平均速度を記録とするというものでした。
低高度では空気密度が高いため、一般的な第二次大戦機では最高速度よりは遙かに低い速度しかでません。最高速度674km/hのスピットファイアMkIXの海面高度での最高速度は550km/h程度です。
ですから、上に挙げられた機体のほとんどは100mの高度では700km/hは越えられないと思います。逆に言うと記録機のベアキャットは、過給器が良ければもっと高い高度では800km/hを超える速度が出るはずです。
ところで、現在のレシプロ速度記録保持機はP−51改造機でベアキャットではありませんよ。記録速度も800km/hを越えていたはずです。
胃袋3分の1
まず、測定方法ですが、
3km直線記録:飛行の全行程において高度500m以下、3kmコース及び前後1000mの助走区間において高度150m以下。30分以内に記録された2往復の記録を平均して測定。
15km/25km直線記録:高度は無制限だが、コース及び前後5000mの助走区間において高度変化は100m以内、飛行の全行程においてコース高度+2000m以内。45分以内に記録された1往復の記録を平均して測定。
詳しくは
http://www.fai.org/sporting_code/sc2.html
現在の絶対速度記録は、ベアキャット改造機「レアベア」が1989年8月21日に記録した850.08km/hです(前回記述はMe209混じってますね^^;)。詳しくは
http://www.rarebear.com/
Schump
いや、schumpさん、フォローありがとうです(^o^)
胃袋3分の1
山城扶桑