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WW2当時の戦闘機は尾輪式の機体が多い様ですが、それは何故でしょうか? 素人考えですが、地上を移動する時など不便ではないかと思うのですが・・・ Taro |
ただ当時主流だった牽引式のプロペラ戦闘機では頭にでっかいエンジンや補機類がぎっしりと
詰まっていて、しかも胴体の高さや幅を空気抵抗を減らす為にエンジンサイズのギリギリまで
削っているので前輪を引っ込むスペースを設けるのが非常に難しいのです。
戦後のセスナ機では尾輪式から前輪式に改めていますが、あれはエンジンが水平対向で高さの
低いエンジンなので、その下に前輪を引っ込むスペースを設けても後方の大きなキャビンとの
間でそう無理なラインにもならないのですが、これをWW2当時主流の星型空冷エンジンやV型液
冷エンジンの戦闘機でやると、レイアウトや空力的な面での悪影響が大き過ぎてちょっと厳しい
のです(重量も増えますしね)。
佐藤利行
1)滑走開始が機首上げであり、また重心が重量の太宗を支える車輪より後ろにあるために離陸時の機首上げが楽なため、離陸滑走距離が短い。
2)不整地タキシング中に多少の凹凸に引っかかってつんのめっても、プロペラが地面につかない。
3)尾輪にはほとんど機体重量がかからないため、主脚部分だけ構造を強化すればよく、三車輪式よりも構造重量が軽い。
といったものがあります。
現代の軽飛行機でもPZLウィルガやピラタス・ターボポーター等のSTOL機、農業機の多くが尾輪式なのはこのためです。
Schump