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P-51は、エンジン出力がたかだか1500馬力程度なのにどうして700Kmもの速度が出せるのですか? ヒラリーマン |
(1)米国(に限りませんが)の性能テストは、武装、無線、使わない燃料系統等を外し、しかも登載燃料・潤滑油は必要最低限、エンジンにも若干のチューンを施して行うことが大半です。特にメーカーのテストはこの度合いがはなはだしくなります(ドイツでのテストでは650kphを超えられなかった。)。
(2)V-1650の「1470馬力」には疑義があり、相当するマーリン63近辺が1700馬力級のエンジンであることを考慮すると、コピー不良による性能劣化の可能性があり、ちょっと調整してやれば容易に1700馬力位に「復帰」した可能性があります。また、英米間の出力測定方法の違いもあるでしょう(この辺は以前のAns.Qにもあったっけ)。
ただし、以下の点は評価しなくてはなりません。
(1)胴体形状・層流翼による抵抗軽減(疑義はありますが)
(2)例のラジエターダクト。控えめな推算でも熱排気の推力(メレディス効果)によって、「ラジエター部分の正面面積がないことになる」位の抵抗軽減があったとか。
(3)マーリンの高空性能。測定高度が20000ft以上になると、2段過給器(+インタークーラー)の効果がてきめんにでます。
Schump
ヒラリーマン
BUN
状態での計測だったそうです。ですから、量産機の性能はおちます。
機銃・防弾板等だけで、1t程度の重量軽減をしているわけです。
Ta183
Schump
フッフール
ほえぇぇぇ
↑7、確かに「63近辺」と書きましたが、正式には66のライセンスのようですね。ただし、「アメ公が作りやすいように作った」部分があって、61〜66の各型式の仕様がごっちゃになっておった(あるいはもっと別物)形跡もあります。
Schump
両刀使いの中国人
低空の話ですが、キ102乙のパイロット証言で「超低空でP-51を振り切った」というものが存在します。ちなみにキ102乙の最大速度は580km/hです。
胃袋3分の1
することにためらいが(笑)あったんだと思っているのですが・・・。
さて、速度といえば、ここをご覧あれ。米英独の戦闘機の速度−高度グラフが
http://www.csd.uwo.ca/~pettypi/elevon/gustin_military/perf/perf.html
ここにあります。(Javaの使えるブラウザで見てください)やはり空冷機は
低空での速度の落ち込みが激しいですね。高々度でほぼ同じ速度のP51とP47と
を比較すれば一発。
機械過給の機体は高度に敏感ですね。でも、ドイツの液冷機はそんなにひどくない。
トルコンの強みですね。同時期のメッサーとスピットを比較してみるのもまたおもしろいかと。
SADA
(N)
ばかぼん